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話題の本「嫌われる勇気」を解説しました。

多くの方のおすすめ本においてよく登場しますこの本

「嫌われる勇気」を解説いたします。

この本は、人生変わります!!

まだ、あなたが読んだことが無いということであれば、逆に羨ましいです。この驚きをまだ味わっていないなんて、羨ましい。。。

213万部売れているベストセラーで、「岸見一郎」様と「古賀史健」様の著書で、心理学者である「アルフレッド・アドラー」の心理学をもとに書かれています。

フロイトやユングと並び三大心理学者である「アドラー」、もしかすると聞いたことがある人もかなりいるかもしれませんね。

このアドラーの思想は、いま皆さんが悩んでいることを解決する糸口になると思います。また、仕事でうまくいかないなあと悩んでいる方も、ぜひ読んでいただきたいおすすめ本です。

なんか、心理学なんて怪しいと思っている方、ぜったいに役立ちます。

原因論ではなく目的論

いきなり、よくわからない堅苦しいタイトルになりましたが、難しくありません。

あなたも、

「学校で嫌なことがあり、引きこもりになった」

「三流大学出身だから、大きな企業に就職できない」

「親からの虐待でトラウマになり、人間不信となった」

このような似たような悩みを持ったり、悩みを聞いたことはあることでしょう。

特に、違和感もないように聞こえますが、アドラーはこの過去の原因を理由にしてその人の現状を考えるのではなく、その現状となる目的を考えることが必要だと言っています。

「学校で嫌なことがあり、引きこもりになった」という人がいたとします。

「学校で嫌なことがあり、不安になったことで外に出られない」と考えるのではなく、「外に出たくないから、不安という感情を作り出している。」と考えるのです。

その人が、腹痛や頭痛になったりすることも嘘ではないでしょう。しかしそれらの症状も、外に出たくないという目的を達成するために、作り出されたものなのだと断言しております。

なかなか、暴論のようにも聞こえます。

心理学とは、過去の深層心理を探り、トラウマとなっているものを見つけることのように考えますが、違うんです。トラウマを明確に否定することがアドラー心理学なんです。

外に出なければ、親が心配してくれるんじゃないか。

学校に行って、これ以上だれかに傷をつけられたくない。

という「不安」や「恐怖」が引きこもりにつながっており、またその感情を本人は自覚していないということです。本人は、学校での嫌なことに原因があると思っているのです。

そしてその感情は

「人と関わって傷つきたくないという、目的のために自分で作り上げたものだ」とアドラーは言っています。

引きこもりで悩んでいる人に、なかなか言いにくいことではありますが、なかなか思いつかない考え方です。トラウマは誰にでもあり、それは引きずって生きてしまうものだと考えてしまいます。

しかしながら、もし「同様の経験をした人が、すべて引きこもりになるのか」というと、そうではないですよね。

先ほどの事例で言うと、三流大学出身のすべての人が、大企業に入れないのかとするとそうではありませんし、親からの虐待を受けたすべての人が人間不信になるかというとそうではありません。

過去に起きたことは全く関係なく、重要なのは今の「目的」、今どう行動するかということであり、それが今後の人生を大きく変えるということなんです。

だから、同じ過去を経験しても、みんな同じ人生になるのではなく、それぞれの目的に応じて人生が変わるのです。

他の例としても、

あなたが、喫茶店でウェイトレスがコーヒーをこぼして服を汚した際に、大きな声で怒鳴ったとします。

なぜ、あなたは怒鳴りましたか?

それはコーヒーで服を汚されたから。。。ではなく、怒鳴りたかったから怒鳴ったのです。

もし、そのウェイトレスが、すごくきれいな人だったら怒鳴っていたでしょうか?もし屈強な人だったら、威圧的に怒っていただでしょうか?そのときにイライラしていたことはなかったでしょうか?

いわゆる、服を汚した行為ではなく、怒りたいという目的のために怒鳴ったのです。人によっては、まったく怒らない人もいるでしょう。威圧感を示したい、ストレスを発散したいなど、服が汚れたこととは違う目的で実は怒鳴ったのです。

かなり、偏った考え方のようにも感じますが、アドラーは過去は変えられない、今の目的に沿って人は動いているし、動くべきと言っているのです。

貧乏な家に生まれたから、塾にも行けず頭が悪かった。
良い大学に行けなかったから、給料の安い会社にしか入れなかった。

なんて、言っている人がいますが、みんなその現状を「目的」として選んでいるのです。過去がそうさせているのではないのです。

「いやいや貧乏な家に生まれ、良い大学にいけなかったら、金持ちになれないでしょう」、「しょうがないでしょう」と言って、その過去のせいにしてますが、実はそういう貧乏な暮らしを選んでいるのです。

貧乏な家に生まれても、有名難関大学に合格した人も大勢いますし、お金持ちになった人も多数います。

貧乏な家に生まれなければ、私はやれたはずなのだ、元手であるお金が無いからであって、本当は成功できたのだと、言い訳を残しているだけなのです。そして結局その現状を変えようと思っていないのです。現状に甘んじて、卑屈になっていることが楽で選んでいるんですよね。

かなりアドラーさんは、厳しい考え方というのが伝わりますね。しかしシンプルです。この過去の経験のせいにしない、トラウマを否定する、これは非常に衝撃的な考え方でした。

しかし、過去が過去でも、なんら関係なく、今後の人生にも影響を持たないという考え方は、いつでも人生やり直せるし、挽回できるということになります。

承認欲求を捨てる

人間の悩みのすべては「人間関係の悩み」だとアドラーは言っており、悩みを消し去るには宇宙のなかにただひとりで生きるしかないのだと。しかしそんなことはできません。

孤独を感じるにも、他者という存在があるから孤独を感じるのであって、そもそも宇宙で一人であれば、孤独は感じない。どんな悩みも他者があるから、感じる悩みなのです。

そんな人間関係の悩みにおいて承認欲求を捨てなさいと言っているのです。

承認欲求とはなんでしょうか。

いわば何かを他者にしたときに、認めてもらいたい、ほめてもらいたい、評価してもらいたいという欲求ですね。

ここでアドラーは「課題」という言葉を使っています。

あなたが、他者に良いことをする⇒自分の課題

他者がそれを認めたり、ほめたりすること⇒他者の課題

なのだと。

いわば、他者が認めるかどうかということは、あなたは操作できないということです。

この本での例えでも

「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ますことはできない。」

馬を水辺に連れていくことは、私ができる課題ですが、水を飲むかどうかは馬の課題であり、私は操作できないことということです。

あなたが、子供に「勉強しなさい!!」と子供に言うことも、「良い大学に入りなさい」ということも、あなたの課題でなく、子供の課題なのです。

勉強しなくて困るのも、それによって先生に怒られるのも、難関大学に入ることができないのも、子供へ影響を及ぼすことであり、親の課題ではないのです。

いくら子供が言うことを聞かないと悩んでも、これは子供の課題なので、致し方ないものと考えるのです。

要するに、他者に承認してもらいたいと思っても、承認するのは他者の課題であり、そこを望んでも致し方ないものと考えることができるのです。

嫌われる勇気

そのように他者の課題については、自分では致し方ないものと考える、そうするとかなり対人関係での悩みが解消されないでしょうか。他者の評価や考えに左右されるのでもないし、他者をどうこうしようと思ってもできないと考えるのです。

そして、ここで本のタイトルである

嫌われる勇気

が出てくるのです。

どうせ、操作できない他人の評価に振り回されても致し方ないし、10人の会社の同僚全てに良い評価をもらおう、嫌われないようにしようなんて悩みを抱えても、10人いればすべての人に良い評価をもらおうなんてことは、できないものなのです。

嫌われる勇気を持ち、自分の生き方を貫くこと、それが「自由」だと、言っています。

こうして、自分の課題だけをこなしていくことに専念すれば、いまある悩みの多くも消え、自由になれるわけです。

他者貢献の考えをする

承認欲求は承認されないと悩みが出てしまうものです。

例えば、好きな人にプレゼントを渡したときに、お礼が無かったとすると、なぜお礼が無いのか!!と承認欲求が出てしまいます。

しかし、好きな人のことを思って、プレゼントをあげたんだ、という気持ちでいること。

これが「他者貢献」という考え方です。

自己満足と言っても良いのかもしれませんが、「良いことをした」、「親切をした」という気持ちで満足をし、見返りを求めないことです。

まとめ

この本を読むまで、承認欲求とは、これまでの人生においてどちらかというと良いこととして自分の心理に働いていたと思います。

いい点数を取って、ほめられたい。
良い大学に入りたい。
大企業に入って、みんなに凄いと思われたい。
営業成績を上げて、給料をアップさせたい。
高い車や家を買って、自慢したい。

日本の社会全体が、承認欲求を煽り、刺激していると思います。

しかし、そこに我々の悩みが集約されているのも事実だと思います。これらが満足できないばかりに思い悩みますし、うまくいかなかった過去を言い訳に、目的論を持たず、原因論で劣等感に苛まれる。

すべてがこのアドラー理論で割り切ることも難しいと思いますが、これらの考え方を知ることで、ふと悩んでいることが、「これは他人の課題ではないか、自分では操作できないことだ」、これ以上悩むのはやめよう、と気持ちを切り替えることだと思います。

SNSで「いいね」の数が気になったり、誹謗中傷に悩んだり、いくら頑張っても上司に評価されなかったりと、他者の課題でどうしようも無いものとして、考えることができればだいぶ楽になるでしょう。

逆に、今でも過去のトラウマに悩まされているものがあれば、今をどう生きるかに専念することにパワーを注ぐことが、どれだけ大切かということをこの本は教えてくれます。

皆様の副業を行う上においても、他者と比較しすぎてしまったり、見返りを求めてしまったりがあるでしょう。

世の中で成功されている方には、他者貢献の精神が凄い方が非常に多いと感じます。それはお金があるからだと、原因論で考えるのではなく、目的論として他者貢献を行い、見返りを求めないGIVEの精神が成功者になるのではないかと思います。

ホリエモンさんなども、このアドラー心理学を推奨しているという記事を見ました。

過去の出来事に悲観的になったり、現状に不満なのに行動出来ない、他人の見返りを求める、批判しても操作できないものに批判したり、自分とは関係ないことに落ち込んだりと、他人の課題に一生懸命になっている方が多いし、自分でも思いなおす部分があります。

成功者はこのようなことはしないし、時間の無駄遣いともいえるでしょう。成功者と違う論理と行動をする方は、成功できないのではないかと、この本を読んで特に感じました。

あらゆる出来事をシンプルにし、「自分の課題だけを取り組む」。ぜひ、皆様には読んでいただきたい一冊です。


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