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自閉症のパターン思考はサイエンティスト向け

サイエンス誌の名物編集長、ホールデン・ソープ(H. HOLDEN THORP)さんは、「自分は自閉症だ」と誌面で告白している。

大人になってから診断されており、「こんなに生きづらい理由がわかった」とエッセイに書いている。

自閉症を病気でなく「ニューロダイバーシティー(Neurodiversity)」と呼んでおり、「脳の思考回路の多様性」みたいな表現をしている。

自閉症スペクトラムの人々やHSP(高感受性者)は、パターン思考を持つことが多い。これは情報からパターンを見つける才能で、サイエンスにとって欠かせない。
そういう中、サイエンス界において、自閉症の方々が才能を生かせないのは、事務仕事がついてくるからだ。予算を取らなくちゃいけないし、論文も仕上げなくてはいけない。

サイエンス業界は、ニューロダイバシティーを最大限、活用できるはずで。職場環境をそこらのオフィスや、役所にしてしまうと、リミッターがかかってしまう。

「ぶっ飛んだ人」が働いていると、「責任は?」と問われる社会ではあるけれど、「あ〜、科学界の部長か。じゃ、しょうがないね」くらいの雰囲気があると、色々と楽になる。

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