■「怪談・怖い話」朗読する上での具体的な読み方について

136(イサム)/IsAM(Twitter ID:@IsAM0136)

▽はじめに(必ず読んでください)
 本記事は朗読について一切勉強やレッスン等をしていないド素人の私が、趣味で10年以上、6000話ほど怪談の朗読をしてきた中で、あくまでも個人的に大事だろうと考えるポイントについて記述したもので、この考えが正解だとか他の朗読方法等について何か文句をつけたいといった意図はなく、自分の考えを文章の形で残しておきたいと思ったのが発端のメモ的な意味合いであることをご了解した上でお読みください。
※なので反論があるのは当たり前、そういう考えのヤツもいるんだなくらいでテキトーに生暖かく受け止めてください。むしろここで挙げることのカウンターの考え方が浮かぶなど、何かの“きっかけ”になったのならば、それは私としても嬉しいことです。

【超重要】
 
また、今回の記事は以前noteに書いた【怪談・怖い話の朗読」において個人的に大事だと考える要素について】(※有料490円)という内容を踏まえたものになっておりますので、ぜひそちらの記事を先に読んでからこちらの記事を読んで頂きたいと思います。


▽目次
・“怪談”の“朗読”ということについて
・怪談朗読する上での読み方について具体的に説明
 ① 冒頭、本編導入部
 ② 【実践編】聴き手が話の内容を理解する脳内処理のスピードを振る
 ③ セリフは喋っている人をイメージしながら
・まとめ
・さいごに


▽“怪談”の“朗読”ということについて ※前回の記事と内容被ります
 「滑舌よく、聞き取り易いスピードで、誤解するイントネーションのないように」といった点は朗読には必須だと思います。
 その中で怪談、特に怖い話の朗読においては「聴き手に“恐怖(怖い)”という感情を与える」という点が重要かつ難しいです。
お話の内容が怖くて、シンプルにその内容をそのまま伝えることが出来れば相手は怖がるはずなのにもかかわらず、読み聴かせることで大人を怖がらせるということは意外と簡単ではない。
 では、怪談マニアまではいかないけれども、ちょっと怪談や怖い話を聴くのが好きな大人を怖がらせる(=楽しんでもらう)朗読とはどういう点に気を付けて読むべきとだと私は考えるか、以下に挙げていきたいと思います。


▽怪談朗読する上での読み方について具体的に説明
①:冒頭、本編導入部

 さて早速ですが、話の導入部分から。
 怖い話は「人から聞いた」または「昔筆者が経験した」ことが多いため、
【○○から聞いた話です】
【私がまだ○歳だった時の話です】
といった感じの冒頭部分になって、そこから本編へ…という流れになりやすいのではないかと思います。

 そこの読み方の説明からいきたいなと。

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