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喋りすぎた日

喋りすぎたなと思う日がある。色々とべらべらと話しすぎた。もう少し黙っていればよかったと思うことがある。

就活の話をしていた。就活が終わりそうな先輩と、ファウンデーションコースに在学中の私ともう一人、別の子で。省庁に勤務する国家公務員の話になって、よせばいいのに大変そうですよねと話してしまった。それだけじゃなくて、登校前と下校時にわざわざ霞ヶ関のほうに遠回りして歩いて、疲れた顔をして通勤する職員と、煌々と明かりがともる官庁街の話をしてしまった。多分、私の胸の中にしまっておくべき話だった。先輩、ごめん。防衛省が市ヶ谷にあって、市ヶ谷から永田町方面に坂道を下るときの爽快感がいいなんて話もいらなかった。私以外多分あの場で市ヶ谷-永田町間を歩いたことがある人はいなかった。無駄な話をしてしまった。

わりとお喋りな人間で、多分、話してていいよと言われたらずっと話せると思う。中身のない、どうでもいい話を。日頃思ってたり、勝手に考えていたりすることが話せるから、私自身は楽しいけれども多分他人は楽しくないし、なんだこいつって思ってる。自分がこの人話しやすい人だなと思うときは、だいたいしゃべりすぎてるから、少しセーブしなさいと言った話をよく小耳にはさむ。でも、話しているときって結構楽しいから、黙ろうとか思わなくて、話し終わって、別れて数時間した後にぶわぁーっと後悔の念が押し寄せてくる。話過ぎたな、と。それで、どうしようもなくなって、インターネットの海に放出する。

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