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「ミライの授業」を読んで

「ミライの授業」は,投資家・京都大学准教授などの肩書を持つ瀧本哲史さんが執筆した本である。

瀧本さんは2015年に,全国の中学校を訪ね,特別講義を行ってきた。

その講義のタイトルは「未来をつくる5つの法則」。

そしてこの講義のエッセンスを凝縮したのが,「ミライの授業」として一冊の本になっている。

この本の中に,次の言葉がある。

ふるいパラダイムが、あたらしいパラダイムに移り変わる(パラダイム・シフト)のためには「世代交代」が必要である。古い世代の人たちに世界を変える力はない。世界を変えるのは、いつも「新人」なのだ。

例えば,地動説という新しい発見が正しいと認められた時,地動説という考えが世間一般に認められるには,世代交代が不可欠だ。

なぜなら,世代の上の人たちは,「天動説」という絶対の考えを持っており,その常識を手放そうとはしないからだ。

しかし,常識に染まりきっていない「新人」は,天動説の矛盾を見つけ,地動説の正しさを理解することができる。

そしてこれらの「新人」が古い世代にとって変わることで,「地動説」が新たな常識となるのだ。

ここでの新人というのは単に歳が若いということだけではない。

その業界に外から入ってきたよそ者や素人も,年齢によらず「新人」なのである。

さて,これらの内容を読んでいて,ある危機感を抱いた。

大学生である僕は年齢で言えばこれからの未来をつくっていく側の「新人」であるはずだ。

しかし,果たして本当にそうなのだろうか?

上記のように「新人」は年齢の制約は受けない。

とすると,「新人」かどうかの基準は「常識に染まっているかどうか」「常識に違和感を持てるかどうか」であるだろう。

そう考えると,年齢が若い僕たちであっても,常識にとらわれてしまっていては,時代を動かす「新人」と呼ぶことはできないはずだ。

自分の生活や周りの大学生の様子を振り返ってみる。

ただなんとなく受験勉強をし,受かった大学でもなんとなく講義を受け,休日はアルバイトや娯楽に精を出し,そしてなんとなく進路を決め,卒業していく。

世間で常識とされている枠に収まることが大切だという常識をいつのまにか受容し,日常に疑問を持つことなく日常を過ごしている。

こう考えると「新人」の数はとても少ないのではないだろうか。

普段の生活や周りの環境に疑問や違和感を持つ。そしてそれらを自分の中で深く考える。そうすることで世代交代を起こし,新しい未来をつくる。これが僕らに課せられた使命でもあり,人生の目的でもあると思う。

しかしこれらをすぐに実行するのは難しいかもしれない。

まずは,僕らの身体にまとわりつき,僕らの行動を制限する「常識」という皮をビリビリと引き剥がし,その剥がした「常識」をよく観察して,その違和感を見つけることからはじめようと思う。




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