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ベルリン滞在記 #4

♡ワーキングホリデーでただいまベルリンに滞在中!♡日々、体験したこと、感じたことや考えたことを書き留めていきます


#4  EMSの洗礼


※本当は昨日更新しようと思っていたのですが、学校の宿題が思ったよりも多くて投稿できませんでした。ごめんなさい。。


さて、日本からEMS(国際スピード郵便)で送った荷物が「配達完了」となっているにも関わらず、配達先に届いていない!そう思っていたら、DHL(ドイツ郵便)から荷物についての手紙が…

『今、あなたの荷物は税関にあります。ID(身分証明書)とこの手紙と手数料を持って期日までに税関に取りにきてね。』

こうしてわたしのEMS小包を受け取る旅は始まったのですが…


まずはじめに、税関とはどこにあるのか?

日本にいる時には税関なんてそもそも縁がないですよね。税関自体に行くのがそもそも初めてなわたし。手紙を改めて見ると、その住所は、ベルリン市内。地図を見てみると駅の近くだし、定期券内です。うん、なんとか行けそう。駅までの行き方を地図でチェックしていると、先生が一番早い行き方を教えてくれました。ベルリン市内の交通網を網羅した「BVG」という乗り換え案内のアプリもあるのですが、こういうのは地元の人が一番知ってますよね。ありがたく教えてもらいました。

授業が終わった後、その日はパスポートが幸い手元に合ったのでそのまま税関へ荷物を引き取りに行くことに。地下鉄に乗って15分、そのまま循環の電車に乗ること5分。住所に書かれていた最寄駅「Innsbrucker Plazt」へ到着しました!

駅から歩き始めて、道を間違えて、地図を見直して、… 歩いて十分ほど。税関に到着です。玄関にはドイツの国章がついています。細長い、比較的新しい建物でした。最初、入り口かな?と思った扉から「入り口はあっち!」というポスターがずっと奥のドアまで続いていて、ドイツ人っぽい生真面目さ…と思いながら向こうの入り口へ向かいました。

ドアを開けると、そこは待合室。椅子がたくさん並んでいます。そして奥にあるカウンターには税関スタッフのおじいちゃん。その前に手続きの順番を待つ人たち。その奥にはさらにドア。中はしーんとしていてめちゃくちゃ静かです。順番に手続きをしてもらえるみたいだったので、列の最後に並びました。ここが税関か〜初めて入った〜、なんて思いながら待っていると、カウンターではお客さんと税関のおじいちゃんがなにやら言い合っています。

ここで不安が。もしもあのおじいちゃんにドイツ語で何か言われても、わたし全然わからんぞ…?

…でも荷物は引き取りたい。

おじいちゃん、英語話してくれるかな…?

……とりあえず、愛想だけはよくしよう!!

そんなことを悶々と思いながら、前に5人ほど待っていたので並ぶことおおよそ30分。ついにわたしの順番がやってきました。


わたし「Hallo, I received this letter…」

おじいちゃん「Guten Tag、…(無言で手紙を受け取り、なにやら書類をガサガサ)」

わたし「…(言うべき言葉がわからない)」

おじいちゃん「…(書類をガサガサして、一枚紙を取り出す)××××(ドイツ語)?」

わたし「?」

おじいちゃん「××××?」

わたし「????」


はい、やっぱり早すぎて聞き取れませんでした☆

困ったおじいちゃんは「うーん」としばらく考えていましたが、やがてゆっくりした英語で「Is this present, you send for you?」と聞いてくれました。ニュアンス的に誰かからの贈り物なのか、自分で送った物なのか聞いてるっぽかったので、「Yes」と答えると、「OK」という返事。

そのまましばらく待っていたら、「This is your number」と、レシートのような紙を発行してくれました。壁を見ると、案内板のような電子表示板が。そこに「Plazt(場所)」と「Nummer(番号)」が順番に表示されています。どうやらここで手続きをして、さらに奥のドアの中、表示された場所で荷物を受け取ることができるよう。「Vielen Dank!」とありがとうだけはドイツ語で言うと、おじいちゃんはちょっとだけ笑ってくれました。よかった…

そして待合室で待つこと五分ほど。自分の番号が表示されたので、奥のドアを開きます。こちらの部屋は郵便局みたいな造り。低いカウンターがずっと並んでいて、その奥は荷物がたくさん。座ったりできる場所はありません。一番手前のカウンターに呼ばれたのでそちらに行くと、お姉さんが台車に乗せた荷物を持っていました。そう、それはわたしが送ったダンボール箱!無事だった!思わず上がるテンション。お姉さんは優しそうな雰囲気で、はじめから英語で話してくれました。


お姉さん「Hallo!」

わたし「Hallo!」

お姉さん「Is this your parcel, right?」

わたし「Yes!」

お姉さん「OK. Now, please open it?」

わたし「え?」


今なんと?

続けてゴロン、とお姉さんが机に置いたのは、大きなカッターナイフ。え、ダンボールを開けろってこと?


わたし「o, open? here?」

お姉さん「Yes! Open it, here」


なるほど、ここで中身を確認する、と。税関っぽいわあ…

いや、何も変なものは入れてませんよ?入れてませんけど…税関で自分の送った荷物を開けるのは多少勇気がいりました。何が禁止されてるとか、細かいところまできちんと把握している訳ではないし。

箱を開けると、お姉さんがガサガサと中身を確認します。緊張の瞬間。しかしどうやら怪しそうな物はなかったみたい。「これは全部新品?それとも中古?」と聞かれ、「中古です」と答えると「OK!」と言われました。

ゴロン、とお姉さんが次に机に置いたのは、大きなガムテープ。あ、これで箱を閉じろってか。

あとは「Thank you〜」と箱を閉じて、「Danke!」とお礼を言って、帰るだけでした。手紙に書かれていた「手数料」も、お姉さんに確認したところ、いらないとのこと。パスポートも、結局見せる場面はありませんでした。ちなみに手紙に書かれていた「手数料」は28.50ユーロ。自分で送った荷物を受け取るだけで3000円も手数料取られたら、結構痛いです…


こうして、わたしの送ったEMSは無事に手元に返ってきたのでした。たくさんのパックも無事でした。これで乾燥から顔を守れます。


まとめると…

・EMSの発送にはインボイス(品名、材質、金額の記述)が必要。

・EMSの料金は重量で金額がかかる。そして結構高い(8Kg=14000円)。

・EMSで発送した荷物の追跡はあまりあてにならない。

・荷物の届け先に荷物がついていない場合、ドイツでは、荷物についてDHLからの手紙が来ていないか確認する。

・税関まで荷物を引き取りに行く場合、ID、手数料、送られて来た手紙が必要と手紙には書かれているが、実際荷物を受け取るだけならパスポートは必要なかったし、手数料もかからなかった。

・荷物を引き取る際、中身をその場で開けて係員にチェックしてもらう必要がある。


EMS発送から13日。思ったよりも時間はかかりましたし、税関で荷物が止められるというハプニングはありましたが、荷物がなくなったり日本に送り返されたりということまでには至らなかったので、ラッキーといえるでしょう。

ドイツでは、荷物の運搬はもちろん日本に比べればあまり発達していませんし親切でもありません。でも彼らはとてもきっちりしているので、こちらが行ったことに対して、必ずなんらかのアクションを起こしてくれます。もちろんタイミングが悪かったり、それこそ運が悪かったりということはあるかもしれませんが…。それらもひっくるめて、こちらの人々はある意味ものすごく人間味があるな、とわたしは感じるのです。しかし残念ながら荷物の到着は完全に保証されていないと思われるので、本当に大事なものや滞在時すぐに使用したいものについては、EMSではなく手持ちで持って行った方が無難でしょう。

また次、日本に帰るときにEMSを利用する?と聞かれたら、ちょっと考えます。。でも日本ではこの状態の時、どういう風になるのかは知りたいですね。まず税関まで取りに来い、というのは無さそうですけれど。帰る時に勇気とお金の余裕があればまた試してみたいと思います!


以上、わたしに起こったEMSの洗礼(?)でした!