1.始まり

ひとり暮らしの始まり。

実家からの新居に向かう電車で、いつも通りの車窓を眺めながら、よく親しんだこの景色がもういつも通りではなくなるのかと考えるとどうも寂しくなり、涙がにじんだ。

電車に乗ってる人たちは、みんな日常を生きているのに、自分だけが日常から取り除かれたような疎外感を感じた。

乗り換えの駅で必要品を買い足し、さて帰ろうと思ったが、帰る場所は実家ではなく、これからは新居が帰る場所になるということが違和感で、不安が大きくなった。

なんでひとり暮らしなんか始めてしまったんだ、と今は後悔が心の100%…いや、もりもりで2000%を占めてるけど、

けど、今までの人生を振り返ったら、あの時ああして良かったっていうことしかないから、今回のひとり暮らしも、きっとこうして良かったって思える日が来るんだと思う。



なんて格好つけても、全然おうち帰りたい。実家の猫ちゃんに会ってスリスリしたいし、何より母親に会いたい。


この日記を書きながら、結局ボロ泣きしてしまったし、やっぱりおうち帰りたくてくよくよウジウジしてるけど、明日はもうちょびっっとだけ前向きになれたら良いなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?