あやかしの子

あやかしの子が

｢もっと寝てても良かったのに」

と残念そう

｢ありがとう｡でも行くよ」

と行こうとすると

隠れていた
あやかしの子達が姿を現す

あやかしの子達に
囲まれていたのだ

側にいる
あやかしの子が

｢遊んでくれなきゃ帰れないよ」

と笑うのだ

あやかしの子の表情に

狂気的な笑いが見え隠れする

─ 参ったなぁ…

と思いながら見えてた

あの葉が使えるかと思い

｢此れで遊ぼうか」

｢シダの葉で？」

｢そうシダの葉と
ジャンケンと
言葉を使った遊び」

｢何それ？教えて」

と､あやかしの子等と遊ぶ

シダの葉で遊んでいるあやかしの子等が

｢あぁ負けた」

｢勝った！」

と楽しそうに騒ぐ

私は

｢負けた…」

と､あやかしの子を相手に
ムキになるくらい
一緒に遊んでしまった

側に居た
あやかしの子が
笑いながら言う

｢遊び教えてくれて､ありがとう｣と

｢楽しんで貰えて良かったよ｣

と私が言うと

｢今度また遊んでよ｣

とあやかしの子が言う

｢今度？｣

｢また､何時でも会えるでしょ？｣

と､あやかしの子が
嬉しそうに笑うから
私も

｢そうだね。何時でも会える」

と笑いながら言った