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黒夜

僅かばかりの美しさは
花瓶に刺した花に残し

醜い心が
全身を舐める様に這いずり回り
硬い繭を溶かし
私の目を覚まさせる

目覚めに見るのは
何時も醜い私の心
起き抜けに
私の気分を聞いてくる

「不愉快よ」と
顔を上げずに答え
鎧の無い私と醜い心と
向き合い
会話するのは何時も夜

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