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神の骸に咲く花

身体は朽ち果て
筋張った姿になろうとも
足は地に根を這わせ

腕や指は枝になり
少しでも
空を目指し伸ばしたのだ

自我は、とうに無い

だが、此の身体に
花が咲く頃になると
僅かばかりの
意識が目を覚ます

─あぁ、春が来たのだな─

と、再び眠りに付くのだ

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