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『アカペラ2』の話をしようか

こんにちは、かなめです。

でましたね、ゴスペラーズ『アカペラ2』

オリコン5位だそうです、おめでとうございます!


今回は個人的な感想&布教記事です。今回は動画とか多いからそれだけでも再生してほしいです…!かっこいいから!また、ゴスマニさんにはつまんねー記事になっていると思いますのでコメント等で補足していただけるとありがたいです。


CDはこちらから

https://kmu.lnk.to/vvwqW6vZ



まず『アカペラ2』という作品について。ヴォーカルグループのパイオニアであるゴスペラーズが18年と4か月ぶりにリリースしたアカペラのみで構成されたアルバム

ちなみに、ゴスペラーズ=アカペラというイメージがあるにも関わらず18年もアカペラのみのアルバムを出していなかったのは前回の『アカペラ』というアルバムの制作が難航しすぎてトラウマと化していたからだそうです。

個人的には『アカペラ』は神アルバムだと思ってるのでこちらも聞いていただきたいですが、今回は置いときます。興味のある方は前に書いた記事をどうぞ。



それではアルバム紹介といきましょう


1.INFINITY

作詞/黒沢薫 作曲/黒沢薫、松原ヒロ 編曲/松原ヒロ


先行配信されていた曲の1つ。25周年記念シングルのコンペの際、黒沢さんが提出した曲だそうです。惜しくも『VOXers』に敗れてしまいましたが…。でもこちらの曲もめちゃくちゃかっこいい。

アカペラR&Bで攻めた楽曲です。多重録音を使って複雑にコーラスが絡まりあう難しい曲ですが聞いてるとストン、と入ってくるんですよね。不思議。

黒沢さんと松原さんが好きなアベンジャーズを意識し、タイトルもインフィニティストーンから来てるとか。曲中にちりばめられた過去の曲のモチーフがその役割ですかね。こんなところにあの曲が!となるのでテーマパークみたいで楽しいです。

MVではそれぞれの衣装によってメンバーがどのパートを歌っているのかわかるような仕組みになっています。HBBの酒井さん大活躍。


2.VOXers

作詞/作曲/編曲 酒井雄二


25周年記念シングルとして2019年にリリースされた曲。

これぞ酒井雄二、という曲ですね。『INFINITY』とは違うかっこよさがあります。尖がってる感じがいいですよね。

ルーパーという多重録音できる機械を用い、酒井さんのHBB(ヒューマンビートボックス)をループさせてリズムにしています。なので酒井さんのHBBがありながら酒井さんがリードやコーラスに参加できるようになっています。時代の進歩とともに生まれた拡張アカペラという概念ですね。(以前インスタライブで酒井さんと北山さんがそのようなお話をされていたのです)

25周年記念ということでアカペラでありつつ、『侍ゴスペラーズ』のような自己紹介ソングな面も兼ねているこの曲。VOX(ラテン語で”声”の意)とボクシング(boxing)を掛けてボクシング選手の紹介のような歌詞になっています。ゴングが使われているのもボクシングに掛けてのことなんです。

ちなみに、ゴングからゴングの時間は3分。実際のボクシングの1ラウンドと同じ時間です。作ってたら自然とそうなったとおっしゃっていましたがそんな偶然ありえるんですね…

一発撮り動画で有名な「THE FIRST TAKE」で披露されたときも3分ぴったりです。酒井さんのHBBのクオリティの高さがうかがえます。


3.Loving Out Loud

作詞/Mayu Wakisaka 作曲/編曲 Mayu Wakisaka、Joe Ryan Ⅲ、Drew Louis

以前アルバム『What The World Need Now』で楽曲を提供されたMayu Wakisakaさんの曲。W2N2の曲もいいので聞いてほしい。

Mayu Wakisakaさんは実力派シンガーソングライターでありながら、TWICEの『KNOCK KNOCK』など海外アーティストへの楽曲提供も行うとにかく評価されている方。名前聞いただけで安心しちゃうね。

コーラスは北山さんが多め。なんでもレコーディングかなにかの時に冒頭のコーラスを北山さん一人で録ったものが採用になったとか。(ちょっと記憶があいまい)ライブの時どうするんだよ!と黒沢さんがラジオでおっしゃってましたね。どうなるんでしょう。ライブ楽しみにしてます。

軽やかで楽しい曲ですね。洋楽っぽい感じもあってK-POPのようなキャピキャピ(死語でしょうか)したフレッシュさも感じます。聞いてると楽しくなっちゃう。サビ前で北山さんが「Ah」ってロングトーンするところ、歌詞の戸惑いとか不安感が強調されてる気がして好きです。


4.雨上がり

作詞/黒沢薫 作曲/編曲 黒沢薫、松原ヒロ


再びこのコンビ。ラテン調のアカペラをテーマに作られたこの曲。大人の恋って感じがするちょっぴり切ない曲です。今回のアルバム曲は爽やかだったりポップな曲の印象が強いのでここまでしっとりしているのもこの曲だけかも。大人の恋って感じがするね。

Bメロの声のミックス具合が好きです。ここだけ固い、無機質な感じがするんですよね。だからサビの静かな情熱が際立つのかもしれません。サビは村上さんのファルセットからの黒沢さんなのでその落差に恋に落ちる。

松原ヒロさんはネオシティポップバンド「Nagie Lane」でバラッチとしても活動されています。

https://www.youtube.com/channel/UCyAoeChiN7-vExzjmYOvvlw

アメリカのバークリー音楽大学という有名な大学も卒業されているすごいかたでもあります。音楽詳しくないのでどのくらいすごいとか解説できませんが…。ナギーレーンの楽曲もいい曲ばかりなのでぜひ聞いてみてください。私は「花と蜜」が好き。


5.I Want You

作詞/村上てつや 作曲/とおるす


激甘ラブソング、これぞゴスペラーズ。MVもいいんですよね。かつてこんなにくすみ春カラーのスーツがにあうアラフィフ男性がいただろうか、いやいない。

歌詞について村上さんは「ストレートなラブソングに聞こえるけれどコロナ禍の誰もいない武漢の街の動画をみて感じたことを歌詞にした」とおっしゃっています。そう聞くとただのラブソングだけではない一面も見えてくるような。(音楽ナタリーインタビューより)

個人的に好きなのは「見慣れた景色も劇場に変わる」の「変わる」でトップ(村上さん)は落ちるのにコーラス(黒沢さんかな)は跳ね上がるところです。か→わ↑る→ってなるのがツボです。


また、作曲のとおるすさんはYouTubeで「アカペラクリエイター」として活躍されています。

https://www.youtube.com/user/subetani/featured

これまで他アーティストの曲をアカペラでカバーするという活動をされています。

でも自分で作曲もしたい!ということでずっと制作されていて、ある日の呑み会で村上さんにデモテープを提出したそうです。そのときは「いったん預かる」といってそのまま1年ぐらいたったあと、改めてテープを聞くといい曲だったので一緒に楽曲制作することになったそうです。つまりとおるすさんにとって初めてのオリジナル作品となったわけです。


ちょっと長いので今回はここらへんで。次回もお楽しみに~!


それでは、よい1日を。



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