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僕の大好きだった人~パレードに魅せられて~

この話は【僕の大好きだった人】第11話になります!
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僕の大好きだった人~パレードに魅せられて~

初めての関東ツアー初日の事も、とても鮮明に覚えている。
地元からわざわざ関東まで足を運んでくれた、お客さん達の笑顔も。

初日が終わって、ライブハウスの店長さんに挨拶をしに行ったら

「君達、このままじゃ多分売れないよw」って言われた事も。

関東弁でいきなりむっちゃ言うてくるやん!
と思った僕に

「ボーカルの子?君、モテるでしょ?」
と言われて、

咄嗟に「え?はい…」と答えたら

「音楽で勝負してる?」と聞かれて
凄くイライラした。

まだ若かった僕にそのイライラを隠す事なんて当然無理で、
ちょっと反抗的な返事してたら

「よし!今日は君らとだけ呑みに行こう!」と言い出して
店長と僕達だけで打ち上げに行った。

結局次の日のライブハウスに連絡してくれて紹介してくれたり、
なんだかんだ良い話を聞かせてもらって
最終的には凄く楽しかったのも覚えてる。

数年後にお礼もかねて挨拶しにいったら
蒸発してたけど…

そんなこんなでバタバタと日は過ぎて、
休みの前日

「俺、明日は友達の所に会いに行くから!別行動で!」

という僕にマモル君
「え?星君だけどっか行くの?」

「いやマモル君には、ついてきて欲しいねん」

なんて話してたら、
まさかのメンバー全員+スタッフ2人も付いてくる事になった。

朝5時まで打ち上げして、ホテル戻って2時間寝て
8時前に出発!

マモル君「行先どこだっけ?」

「舞浜!」

マモル君「ん?舞浜に友達がいるって事?」

「うん!」

マモル君「まさかやけど、その友達〇ッキーって名前じゃない?」

「そう!」

マモル君「ディ〇ニー行くの!?」

「そう!遊びに行こ!」

地元の先輩が当時ダンサーやってて、その人にも会うから嘘じゃない!

結局この日は1日ディ〇ニーで遊んだ。

夕方、皆疲れ果てて
流石に帰らないか?みたいな話が出てたのやけど、

俺はどうしても夜の水上ショーが見たくて
最後に〇ッキー見るまで帰らん!とごねてた。

待ちに待った夜のショー。

あまりにも非現実的なキラキラした世界に感動してたら
突然

【本日は強風の為、ミ〇キーマウスの登場を中止致します】

みたいなアナウンスが流れて
地獄みたいな雰囲気に…笑

「帰りも俺が運転するから皆寝とけばいいよ!」

というマモル君があまりにも心強くて、
優しくて大好きだった。

ここからもずっとマモル君と僕の関係は変わらず仲良しのまんま
季節は冬を迎えます。

街はキラキラと光っていて,
恋人達は手をつないで笑ってた。
コートを脱いだ僕を見て,
君は初めて、少しだけ冷たい目をした。

次回僕の大好きだった人~ぴっかっちゅー~
お楽しみに!

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