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僕の大好きだった人~夜が怖い理由~

この話は【僕の大好きだった人】第10話になります!
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僕の大好きだった人~夜が怖い理由~

俺…なんか…
おかしいよな…?

なんで、こんなにマモル君に触れたいんやろ…
なんで何でも最初に、マモル君に伝えたくなるんやろ…

てかこないだの事もあるし…

もしかして,俺…バイなの?



イヤ!!!違う!

マモル君以外の男に興味無いもんな。


そんなはずないやろ。

そんなはず



ないよな?

僕は子供の頃、
父親の仕事の関係で何度か引っ越しをしていて
幼馴染!みたいな友達が少ない。

引っ越しして環境は変わってたけど
人に恵まれた僕は、
その土地その土地で仲良くしてくれる人も居て

あんまり悩む事も無かったけど、
ひょっとしてそれが関係してるのか?

僕はマモル君と、
幼馴染みたいな感じになりたかった。

夜になるとそんな事ばっか考えちゃうから

なるべく忙しくして
空いてる時間を作らないように。

普通の男友達で居たら
ずっと一緒におれるかもしれん。

このままやと嫌われる気がする。

外では愛想ふりまかなきゃいけないし
虚勢と空元気で乗り切って。

結局、なんだっていいから

マモル君とまだ一緒に居たかった。

そんな気持ちは創作活動に
案外関係無いもので

バンド活動はちょっとひくぐらい上手くいってた。

悪徳社長「東京何か所か、まわろうか」

事務所の社長が関東ツアーを組んでくれた。

これはあくまでも僕の想像やけど
地元でそれなりに集客出来るようになってるから
ちょっと調子に乗ってた僕らに
修行させたかっただけなんやと思う。

悪徳社長「今回は予算無いから、連日ライブやけど大丈夫?」

「余裕っす!東京やったー」

と喜ぶ僕は、
数日後に出た、仮スケジュールを見てドン引きした。

まさかの8日間ぶっ通し。

バンドマンは基本的にお昼過ぎ14時頃にライブハウスに入る。
リハーサルやって、夕方オープンして、夜ライブして、
全部終わるのが22時~23時頃、そこから打ち上げが、朝まで。

「社長ほんま申し訳無いですが、これ多分無理です…」

悪徳社長「あ、やっぱり?無理かな?とは思ったんやけどさ、ははは」

「ははは」

ははは…じゃねーわと思いながら
なんとか間に1日だけ休みを入れてもらった。

それでも初めての東京や!とテンションのあがってる僕ら。

悪徳社長「ついて行けないけど、休みの1日しっかり休めよー」

「わかってます!!」

この時にはもう、
僕はとある計画を立てていた。

絶対に…


絶対に…



絶対マモル君とディズ〇ーランド行くねん!!!


次回僕の大好きだった人~パレードに魅せられて~

お楽しみに!

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