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僕の大好きだった人~夢に向かって走り出せ!~

この話は【僕の大好きだった人】第7話になります!
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僕の大好きだった人~夢に向かって走り出せ!~

「マモル…俺…お前の事…愛してる‼」

マモル「星屑君……俺に先に言わせてよ!俺も愛してる!!」

「抱っこして!」

マモル「ほら!おいで!!」

まだあんまりにも幼かった僕達は
愛も恋もなんもわからなくて

ただマモル君が大好きだった。


時間を少しだけ巻き戻して
Mちゃんとマモル君が付き合いだして、間もない頃。

マモル君「ちょっと地元の子が、星屑君を紹介してくれ!!
ってうるさいねんけど、一回会ってみる?」

「ん?全然会う!」

マモル君「じゃ1回皆で遊ぼうや!」

みたいな流れから、
マモル君の友達のYちゃんと知り合って

Yちゃんに告白されて、そのまま付き合う事にした。

よく4人で会ってたけど
2組とも、それぞれで会う機会があんまり無くて

Yちゃんから2人で行きたい!と
花火大会に誘われた。

Yちゃん「けどあれよね?マモル君も一緒の方が良いよね?」

「いや今回は2人で行こ!マモル君もMちゃんと行くって!」

Yちゃん「そっか!」

なんてやり取りがあって当日。

どうしても目でマモル君を探してしまう僕に
しびれをきらしたYちゃんが

Yちゃん「やっぱ星屑君、マモル君と来たかったよね?」

「いやそんな事ないよ、どうせ明日も会うし…」

Yちゃん「電話してみる?」

「これだけ人居たら、多分電波つながらないんじゃない?」

僕達はガードレールに腰かけて

少し高い位置から数万人の人の流れを見ていた。

マモル君いないかな?あの人ちょっと似て…

あれ?あれマモル君じゃない?

坂の上からマモル君を見つけた僕は
少しだけ大きな声で

「マモル君!」

マモル君「あれ?星屑君!!居た!!!!!!!!」

Mちゃん「やっぱ4人で見たいねって話しになって、さっき電話したのに!」

Yちゃん「4人で見よ!」

僕は1人で
「やっぱ運命なんや…こんだけ人居るのに見つけれるんや…運命やん…」
と感動してた笑

レジャーシートを買って、
マモル君に膝枕してもらう形で寝転んで
見上げた花火は凄く大きくて綺麗で。

「花火職人って凄いよな、一瞬でこれだけの人を感動させれるんやもんね」

マモル君「ほんまやね」

「俺…花火職人になろかな…」

マモル君「いつか音楽でそれが出来るように頑張ろう?笑」
って笑ってた。


よし!2人で1から頑張ろう!って決めてからは
勢いって素晴らしいもんで
すぐにメンバー候補が見つかって
数人とスタジオで音合わせしたり
ちょっとミーティングしたりした後、

すぐにバンドを結成した。

知り合いのイベンターの人に連絡して
ライブスケジュールも決めて、

俺はお客さん100人呼ぶぞ!と張り切って。

携帯の友達、多分ほぼ全員に電話して。

「久しぶり!」

「星屑君久しぶりやね!!どうしたの?」

「俺新しくバンド組んでさ…初めてライブするねんけど来てくれん?」

「え!初ライブ?行く行く!歌うの?」

「歌う!あとさ、ほんまごめんけど…友達、何人か連れて来てくれない?」

「全然周り声かけるよ!チケット代いくら?」

「1人1800円!」

「わかった!楽しみにしてるね!頑張って!」

みたいなやり取りを数十人として。

結局初ライブのチケット120枚は完売した。

その場に居るお客様、
誰一人聞いた事の無い曲をずっと歌うのに

そんなの大丈夫なのか?
という不安は1回目のライブで消えて

ライブが終わったら
次のライブのチケットを皆が買ってくれて

友達だったはずの人達は
いつの間にか、僕達の出待ち入待ちをするようになってくれた。

今考えると
【ろくでもない大人達!】笑
が色々な話を持ってきてくれた。

このあたりから少しずつ何かが崩れるようになっていった。

次回 僕の大好きだった人~マモル君の涙~

お楽しみに!

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