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docomoが期間限定で公開┃"未来の人口統計"を触ってみた

今回のポイント

・ドコモが期間限定で人口統計ツールを公開
・最短1時間前の人口分布を把握できるとのこと
・使い方や、使ってみた感想を書きました

未来の人口統計とは?

先日、NTTドコモから「モバイル空間統計 人口マップを無償公開しました」というプレスリリースがありました。

最短1時間前の人口分布を把握できるとのことで、まさに未来の人口統計です。サービスの概要を抜粋します。

■概要
「モバイル空間統計 人口マップ」は、日本全国の1辺500mメッシュ毎の人口分布を最短1時間前から過去24時間分、また前年同月の人口分布をホームページ上で簡単にご確認いただくことができるサービスです。ドコモのお客さまに限らず、どなたでもスマートフォンやパソコンなどから無償でご覧いただけます。
■無償提供期間
2020年5月27日(水)~2021年3月31日(水)
■サイトリンク
https://mobakumap.jp

■画面イメージと使い方

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① 住所や地名を入力することで検索が可能です。
② 最短1時間前~過去24時間までを表示可能です。
③ 前年とリアルタイムの切り替えが可能です。
④ 人口規模の凡例となります。
⑤ 現在地を表示します。
⑥ 地図の拡大、縮小が可能です。

実際に使ってみた

サイトにアクセスするとこんな感じです。

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アクセスすると最初は現在地を表示してくれますが、左上の検索窓に住所を入れると指定の場所に飛んでくれます。

図では秋田県にしてみました。秋田県は世界一、高齢化率の高い地域ですので、人口統計ではいつも注目しています。

左下の日付や時間が書かれているフィルタで、数時間前の様子や、昨年の様子を見ることが出来ます。

また、地図上のグラフアイコンをクリックすると、詳細なデータが確認できます。

■時系列

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■性年代

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※こちらは残念ながら時系列ではみれないようです。

秋田県なのに若者が多いのはきっと駅周辺だからでしょうか。

■居住地

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※こちらも残念ながら時系列ではみれないようです。

秋田市では「秋田駅周辺」のみ詳細データが閲覧出来ました。

東京では、もっとたくさんのエリアで詳細データ(グラフのアイコン)が確認できました。

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ぜひみなさんの地域でも見てみてはいかがでしょうか。

人口統計の仕組み

どのように人口統計データをだしているのか調べてみると、以下のような記載がありました。

モバイル空間統計とは、ドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報です。1時間ごとの人口を、24時間365日把握することができます。
携帯電話ネットワークは電話やメールなどをいつでもどこでもご利用いただけるように、各基地局のエリアごとに所在する携帯電話を周期的に把握しています。モバイル空間統計は、この仕組みを利用して携帯電話の台数を集計し、地域ごとにドコモの普及率を加味することで、人口を推計しています。

つまり、ドコモのケータイを持った人がどこにいるかは把握しているので、そのデータに、ドコモの普及率を掛けて算出しているということですね。

ドコモの普及率は40%弱とのことですので、正確性はもう一歩かもしれませんね。

また、おそらく年代別の普及率で計算している思いますので、年代によっても正確性が変わってくるかもしれません。若者はdocomoユーザー少ないイメージがあります・・・。

ただ、いずれにせよリアルタイムに人口統計を把握できる仕組みは新しくて、面白いと思いました。

すべてのキャリアが連携すれば、かなり精度の高い人口統計をリアルタイムに表示することもできるはずです。

将来的には、商圏調査には必須のツールになっていきそうな予感がします。

おわりに

今回は、「docomoが期間限定で公開した"未来の人口統計"を触ってみた」というテーマで書きました。

ちなみに、より厳密には、今回のサービスは「株式会社ドコモ・インサイトマーケティング」という会社が提供しているのですが、こちらはNTTドコモとインテージホールディングスのジョイントベンチャーのようです。

インテージホールディングスは、ヘルスケア領域でも子会社を通じてマーケティング支援を行っています。

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今回のような新しい取り組みが医療介護業界のマーケティングにも、もし活かさされるならなお嬉しいですね。

医療介護データ研究所では、データに関する話、医療介護業界に関する話をnoteやTwitterを通じて発信しています。

興味のある方は、フォローいただけると嬉しいです。

それではまた!

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