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色褪せたセピア色の異端なフォーク/Etherwink & Larwott - Lagereldsmusiket [Tin Can Music]

Artist: Etherwink & Larwott
Title: Lagereldsmusiket
Label: Tin Can Music
Genre: Folk
Format: CDr, 8×File

Track List
1. Vid Lägerelden
2. Telefonlinje
3. Knatterkonversation
4. Slottsljus Kakelugn
5. Inre Röst
6. Nära Elden
7. Gryning
8. Oväntad Exponering


JoxfieldのオリジナルメンバーであるJanne Yan AnderssonとStefan Oax Ekが運営するスウェーデンのレーベルTin Can Musicより、Henry Etherwink、Janne Yan Andersson、Stefan Oax Ekからなるスウェーデンのヨーテボリ出身のコンボ、Etherwink & Larwottの3作目。

70年代初頭のストレンジ系のフォークミュージックとスウェーデンのサイケデリックミュージックに影響されたとされるインストゥルメンタル。一般的なカントリー系とは逸脱しており、非常に形容し難く、また曖昧である。

ギターサウンド、電子音、ノイズという非常にシンプルな構成で、全体を通して淡々と静かに展開する。キャンプファイヤーの周辺で起きる出来事からインスピレーションを得たとされる本作は、ヒスノイズや耳触りの良いカサコソとした物音、生活音、そして絶妙にブレンドされた電子音が短いメロディーループに終始絡みつくといった非常にディープな内容。決して明るくなく、燻し銀のように派手さは削ぎ落されており、非常に心地よいダウナー路線を突き進む。日焼けして色褪せたというか、火の粉で焼けてところどころ虫食いみたいになっているというか、時間の堆積を感じさせる哀愁的なフォーク。

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