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生きてて良かった💖

中学の時、私の思い込みがボヤを起こした。
原因は風呂の空焚き。
当時、空焚き防止機能なんてものはない。
もし妹が氣づかなかったら、こうやってnoteに記すことはなかったかもしれない。


当時、住んでいた家はキッチンから風呂のガス点火ができるスイッチが設置されていた。
(あのスイッチがなければボヤを起こすことはなかった)

この日、両親はそれぞれ会合で外出していた。母に風呂を沸かすよう頼まれた時、私は2階にいて水の音を聞いていた。

時が過ぎ、風呂を沸かすことにした。
私は湯船に水が張られていると思っていた。でも水は張られていなかった。
キッチンからスイッチオン。恐ろしい事態へのカウントダウンが始まった。

私はリビングでテレビを観ていた。
すると「火が出ている」とトイレから戻ってきた妹の言葉。
浴室に行くと、ガラス越しにオレンジの光が見えた。扉を開けてすぐにガスを止め、出火元に水をかけた。そして窓を開けたか換気扇を回した。はっきり覚えていない。
この時、静電気が発生していたら「ドカン」一発アウトだったかもしれない。
だいぶ経ってから、改めて恐怖を覚えた。
外のガス釜にも水をかけて消火。まだ火が小さく簡単に消火ができた。
いま思うと、私は意外と冷静に対処ができていた。

消火後、すぐに母のいる場所に連絡をしたが取り次いでもらえなかった。その後、父に連絡したと思うが覚えていない。
しばらくすると親が帰宅…父?母?

最初に帰宅したのは父だった。
「無事で良かった」
そんな言葉はなかった。1度もなかった。
何か言われたかどうかも覚えていない。
父は無言で頬の骨に響くほどの力で何度も私に往復ビンタをした。
あれは鬼の形相だった。恐怖で声も涙も出てこなかったと思う。あの時の感覚は思い出せる。今でも。
その後、外に放り出された私は堤防までの坂道(川沿いに住んでいた)を裸足のまま上がり母の帰宅を待った。
この間に、弟もビンタされ自宅横の側溝に落ちたらしい。
(30年以上経ってから聞いた)

しばらくして母が帰ってきた。
「お母さん…」
私は泣きながら母の元へ。母は私の肩を抱き一緒に自宅へ戻った。

リビングに全員集まり、父が一言。
「これは神様からの天罰ですよ」
父が自分に対して言った言葉なのか、何か思うところがあったのか真意はわからないが、父以外の言葉を発していない誰もが天罰を受けなければいけないほど悪いことはしていない。この後の事は思い出せない。

翌日、母は実母に電話をしていた。泣いていたと思う。その後ろ姿を見て、私はとんでもないことをしてしまったと胸が締め付けられる思いだった。

何日か経ち、風呂の修理が終わった。
ここからボヤの恐怖で風呂のガス点火がトラウマになった。母に頼まれた時に断ったこともあったが、「何言ってんの?」と一言。
頼まれたら点火するしかなかった。
自分が点火した時は、大丈夫だろうか?と何度も湯船を確認しに行った。それほど恐くて仕方なかった。
今の住居は空焚きの心配がなくトラウマから解放されている。
空焚き防止機能ありがとう!


少し前に取り組んだ自分年表の作成で、この事について母と話す機会ができた。
ボヤを起こす状況になったこと、母が帰ってくるまでのこと、母が実母に電話をしていたのを見ていたこと、父は私たちより世間体の方が大事なんだと思ったこと。
母に対して「本当に申し訳なかったと思っている」と泣きながら謝った。当時もいっぱい謝ったと思うが、個人的には改めて母に謝ることができて良かった。自分年表に取り組んだ自分に感謝をしている。
父に対して、自分年表の中で「私は女の子として扱ってもらえていなかったのでは?」と思う一件になった。
この件に関して父と話すことはないだろう。
今更どう思っていたのか、どう考えていたのか聞いても仕方ないと思うから。
私が話したくない…かな。恐怖体験を思い出すのは、もう、いい。

たまに弟と電話で話すことがある。
「私と弟にとって、父はずっと恐い存在」
これは大人になっても変わらないようだ。
言い方は良くないが、私たちはそれほどの恐怖を植え付けられている。
あの時「無事で良かった」の一言を1回でも言われていたら、こんなに残ることはなかっただろう。

以前、心理カウンセリングを受けていた時、この事をカウンセラーさんに話した。
「生きてて良かった」話し終えて泣きながらこの言葉を口にした。

記事を書き終えた夜、全身に蕁麻疹が出た。そして両親が夢に出てきた。
父に小言を言われた私は怒りを覚え、
「お父さんに何かあっても私は知らない」みたいな見放すような言葉を発していた。
それも目をつぶって父を見ないようにして。
その後、母に「お父さん、目が真っ赤だったよ」と言われ、その状況を母に話していたと思う。何か意味があるのかもしれないけど、よくわからない。


記事を書くにあたって、状況を思い出してドキドキしてきたし、たくさん涙も出てきた。守護ガイドさんからのメッセージの1つ「感情を手放す」のキッカケになるかな。
そうなることを祈る。



ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
皆さまのスキやフォロー、温かい氣持ちに感謝しています💕

nyakopanさんの画像を使わせていただきました。ありがとうございます🎶

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