フェンダージャパンのベース

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こんにちは。マジで虫歯がないいるのいないの櫻井です。

#歯磨き世界一うまいんやろな。


さて今日はフェンダージャパンというよく聞くワードについて。。。

結局フェンダージャパンって何者!?ってところ。お伝えしたいと思います。


フェンダージャパンは1982年から2015年3月まで存在した日本製ブランド。

ここの期間のストーリーをいかにまとめまする。

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フェンダー・ジャパン株式会社(1982年-1997年) 

1970年代以降、日本の楽器市場でフェンダーギターのコピー商品が出回り始めたんですね。

そんな中、フェンダー社はその主な製造先でだった東海楽器製造に対して訴訟を起こして販売停止に追い込むなど対抗手段が取られたんです。

ただ、価格の面ではコピー商品を完全に駆逐することができなかった。。

そのため、最終手段として自身も日本に製造拠点をおいて低価格なギターを販売することにし、1982年に当時の国内代理店であり筆頭株主でもあった神田商会の仲介の元、アイバニーズやグレコ(低価格帯の楽器を売っていたメーカー、今も売ってる!!)などの下請け製造をしていた富士弦楽器製造(現フジゲン、F)とフェンダーの共同子会社のフェンダー・ジャパン株式会社を設立した訳です。

設立後は、富士弦楽器製造が製造担当となり国内向けの廉価版シリーズをスクワイア(組み立てはダイナ楽器)、ワンランク上の製品をフェンダー・ジャパンとして販売開始。設立当初のフェンダー社の計画は、日本国内のコピー品の駆逐とスクワイア・ブランドの廉価品のアメリカ国内及び海外販売を目的としたものだったらしいですよ!!

バブル崩壊後、フェンダーメキシコなどの設備投資で大きな負債を抱えていたフジゲンが1997年にフェンダーメキシコ社と共にフェンダー・ジャパン社を売却。完全子会社化したフェンダーはフェンダーメキシコ社のみを残し、フェンダージャパンはスクワイアへと統合され幕を閉じたんですね、、、、


神田商会ブランド(1997年-2015年3月) 
フェンダー・ジャパンが解散後、代理店であり株主でもあった神田商会が新たなビジネスとして1997年中にフェンダーから商標のコピーライセンスの使用許諾を得て、『フェンダー・ジャパン』を自社のプライベートブランドとして再興させたんです。

開業当初は東海楽器製造や寺田楽器、アトランシアなどの外注で木工などの製造を行い、当時自社ブランドなどの楽器組み立て工場として持っていた子会社のダイナ楽器で組み込みをし販売をするというスタイルであった。(果たしてそれはフェンダーなのか!?!?笑)

その後、2007年にダイナ楽器が設備投資を行い木材加工も可能にし、自社生産のものを『Made in Japan』と刻印するようになった。2008年には完全に自社グループ内で製造するようになった。

そこで!!!

両者を見分けるポイントはシリアルナンバーであり、フェンダー子会社時代のフジゲン製造のものは「MADE IN JAPAN」、神田商会ブランド以降は木材加工などの製造が外注で組み込みがダイナ楽器のものは「CRAFTED IN JAPAN」、完全にダイナ楽器が製造しているものは「MADE IN JAPAN」表示となっている。アメリカの本家フェンダーには存在しないオリジナルモデルや生産が終了したモデル、マーカス・ミラー、リッチー・コッツェン、イングヴェイ・マルムスティーンなどのアーティストモデル、ムスタング、スティールギター等のマニアックな復刻モデルの発売など、日本独自やニッチな市場にも向けた商品展開が特徴のひとつであったんです。

2015年3月20日、同年4月にフェンダーが日本支社のフェンダーミュージック株式会社を立ち上げたのに伴い、神田商会とのライセンス契約を3月31日をもって終了し、同時に「Fender Japan」ブランドの終了が発表された。


フェンダーミュージック株式会社(2015年4月-)
以前からフェンダーの下請け会社でもあったダイナ楽器によるフェンダージャパンの生産ラインは、フェンダーのジャパン・エクスクルーシブ・シリーズとして組み込まれ、4月から販売が開始された。しかしこれは過去にギブソンの製品の輸入代理店が山野楽器からギブソンジャパンに移行された時期と同様に、地方部の販売店のように大量の仕入れが困難な店舗や、他社のコピーモデルを販売している店舗には商品を卸さないという事例が多発しており、問題となっているらしい、、、





ってな流れでした!

これらの中でも話したシリアルナンバー。これらのJVシリアルやEシリアルはクオリティが高いという評判も。初年度のJVシリアルは本家に勝るとも劣らない品質だった為、本国フェンダーから”これではまずい”とツッコミを受けた後、品質を落としたという裏話もあります。

JV、SQの後のEシリアルは市場での人気は落ち着いてきましたが、それでも他のフェンダージャパンより高値でついている個体が多いです。

希少価値も非常に高いので、見つけたらチェックしてみてください。

また1986年~1994年に製造された上位機種EXTRADシリーズはブランド初のセミオーダーシステムの導入もありUSA顔負けのスペックで、現在市場でも20万円台後半で取引される程マニアの間で人気の高いシリーズです。

限定・少量生産と贅沢この上ない木材の使用で人気を博しています。こちらもショップ等で見かけたら是非チェックしてみてください。



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