色と音、香りを自在に操りたくて(新しい趣味との馴れ初めから現在に至るまで)
ものごとを頭の中で分解し、要素に分けた後、再構成する。そんな思考で、私は絵の具を、ピアノを使い、自分の色と音を表現してきました。
このプロセスが、慣れにより感覚化したものが私の中には棲んでいます。対象を見聴きした時に自動的に起こるこの感覚がおもしろくて、大好きでした。
「こんな感覚」が他にも欲しいなと思っていた矢先、私はアロマ———香りに出会います。
アロマオイルとの出会い
去年の12月末、私は猛烈な肩こりに悩んでいました。そこでクリスマスイブに、恋人の提案で、二人で整体に行くことになります。
せっかくなので、雰囲気の良いところにしようと、ペア個室のある京都の和整体をチョイス。そこでは、凝りほぐしの他にアロマを用いたオイルマッサージが行われていました。
その時、初めてアロマテラピーに興味を持った私は思ったのです。「香りのエレメントを自在に組み合わせてみたい。」「いっそ視覚・聴覚に次いで、嗅覚においても表現者になりたい!」と。
初めての精油(エッセンシャルオイル)とディフューザー(拡散器)
翌日、クリスマス。急展開が起きました。
恋人からエッセンシャルオイル(精油)とアロマ加湿器(超音波式ディフューザー)をクリスマスプレゼントとしてもらったのです!
エッセンシャルオイル(精油)とは、植物から抽出された天然の素材で、香りや効能のある有効成分を高濃度に含む、揮発性の油のことです。
今回は単一の植物から抽出された、シングルエッセンシャルオイルを5本いただきました。以下、種類の紹介です。
・レモン(柑橘系・トップノート)
・ベルガモット(柑橘系・トップノート)
・サイプレス(樹木系・トップ〜ミドルノート)
・ローズマリー(ハーブ系・ミドルノート)
・ラベンダー(フローラル系・ミドルノート)
○○系と表されているのは香りのグループで、柑橘系・フローラル系・オリエンタル系・樹脂系・スパイス系・樹木系・ハーブ系 の8つの分類があります。
○○ノートと表されているのは、揮発の順番つまり香るまでの時間による分類で、速い順にトップ・ミドル・ベースと分けられます。(調香の際はこれらをバランスよく混ぜることで香りに時間変化を持たせることができます。)
ディフューザーとは、香りを空間に拡散するための道具全般を指す呼び名です。主な種類は、オイルディフューザー・ミストディフューザー・アロマランプ・リードディフューザー・アロマストーンなど。
今回いただいたものは、超音波で気化した水により香りを空間内に広げる、ミストディフューザーです。このタイプは視覚的にも香りを楽しむことができるところが楽しい!
この日の夜はベルガモット・サイプレス・ラベンダーを1:1:1でブレンドして焚きました。ピアノの先生の家(概念)を思い出すような、懐かしい香りが部屋中に広がったのを覚えています。
短期間で調香にどハマり
もらった精油を組み合わせて様々な香りを作るうちに、「もっとたくさんのエレメントが欲しい!」と思うようになります。そこから1月までの間に、所有するシングル精油の種類は、なんと5種類から19種類に(※買いすぎ)。
また、希釈するための無水エタノールや、お風呂に入れる時などに使うキャリアオイル、入浴剤を作る際に使う重曹・クエン酸・片栗粉など、アロマ工作のグッズも増えました。
アロマブレンドは通常2〜5種類で行うのですが、比率を変えれば無限の香りを作り出すことができ、飽きません。
そうそう、ディフューザーも増えました。
ファン式(送風式)の卓上ディフューザー・AROMAFUN(灰桜色)を購入!
伝統的な香炉をイメージしたフォルムで、蓋を開けている時だけ香りが楽しめる素敵なアイテムです。また、操作や手入れもシンプルで、使い勝手が非常に良いと思います。
所持精油紹介!全19種類
さて、最後に私のコレクションを紹介して終わろうと思います!各香りの詳細な説明は字数の関係で省きますが、後々別の記事を通して紹介したいです。
〈トップノート〉
・オレンジスイート(柑橘系)
・グレープフルーツ(柑橘系)
・サイプレス(樹木系)
・ベルガモット(柑橘系)
・レモン(柑橘系)
・ローズマリー(ハーブ系)
〈ミドルノート〉
・イランイラン(オリエンタル系)
・ジャスミンAbs.(フローラル系)
・ゼラニウム(フローラル系)
・レモンティートゥリー(樹木系)
・ラベンダー(フローラル系)
・クローブ(スパイス系)
・ダマスクローズAbs.(フローラル系)
〈ベースノート〉
・サンダルウッド(白檀)(オリエンタル系)
・シダーウッドアトラス(樹木系)
・パチュリ(オリエンタル系)
・バニラAbs.(スパイス系)
・ベチバー(オリエンタル系)
・ベンゾインAbs.(安息香)(樹脂系)
トップ・ミドル・ベースや系統のバランスが良く、かつ全て私好みの香りである、自分的究極の組み合わせです(でももっと欲しい)。
今後の展望
先になるかとは思いますが、調香にもっと詳しくなったら、化学の知識を活かしたブレンド理論やブレンドレシピの記事を書いてみたいです。
また、今までは「植物の香りを正しく知る」ことを最初にしておきたかったため、天然精油ばかり集めてきました。ですが、精油化することの難しい香り(フルーツ系など)も大好きなので、今後はは人工香料・フレグランスオイルも揃えていきたいと思います!
あとは偉大な調香師たちによる作品ということで、著名な香水も集めたいです。趣味のため、アルバイト、頑張ります!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?