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適切な投資とランドスケープデザインは田舎ほど”土地”の付加価値を高める

田舎と都会の違いの一つにデザインに対する考え方がある。田舎の人が都会に憧れる理由として洗練された建築物、雰囲気の良いカフェやレストラン、ファッショナブルな着こなしをするオシャレな人々などが挙げられる。一般的に考えて都市部の方がデザインを取り入れることが上手い。それはクリエイティブな人材が多いことや事業主だけで無く住民のデザインに対する関心が高いからだと感じる。一方で自然環境に恵まれた地方は適切な投資とランドスケープデザインによって土地の付加価値を大きな向上余地があると考えているが、活用方法やPRの手法が不得手だ。

観光PRのにおいて地方自治体や観光協会の方々の決まり文句が”ウチの地域は自然が豊かです!”だったり”海が綺麗です!” など自然そのものをアピールする。ではその自然とは何処と比べて豊かなのか?、海が綺麗とは実際に透明度がどれくらいあるのか?とか具体的なエビデンスが無く、残念ながらその人たちが個人的感覚がほとんど。その結果、全く消費者には響かないし集客には繋がらない。観光客が求めるているのは自然の豊かさの度合いでは無く豊かな自然を活かし方、例えば絶景が見える空間などその場所でしか得られない付加価値だと考える。では具体的な事例から考えてみたい。

日本は世界的にみても自然豊か。四方を海に囲まれ、森林面積の占める割合も大きい

事例① 球磨川くだり人吉発船場

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