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正社員 契約社員など雇用形態について思うこと

ワーママたけかおさんの有料Voicyで、「4年で年収300万上げた文系総合職ワーママの転職術」という放送が非常に面白かったです。これから転職を考えられている方は必聴の内容と思いましたので、こちらにリンクを貼っておきます。
#889の回、800円の有料放送です。

今回のnoteでは、たけかおさんの放送を聴いて私なりに雇用形態に関して思うところがありましたので、私自身の転職経験を振り返りつつ綴っていきます。
私の場合「絶対に○○に関する仕事をしたい!」といった、業務内容や業種へのこだわり、希望がありませんでしたので、純粋に雇用条件などに関する考察となっています。
やりたいことや関わりたいモノが明確で条件ウンヌンはこだわらない方も見えると思いますので、その点は先にお断りしておきます。

私が今まで経験した、お金をもらった仕事:
①ミスドの製造(アルバイト)
②塾講師(アルバイト)
③家庭教師(アルバイト)
④小学生向け絵画教室のモデル(アルバイト)
⑤カフェのウエイトレス(アルバイト)
⑥ピアノを教える(アルバイト)
⑦広告営業(契約社員)
⑧派遣事務(派遣社員)
⑨製造業(現職、正社員)
⑩note有料記事(個人)

社会人になってからの経験は⑦以降。
新卒採用での就職が叶わなかった私の本格的なキャリアは、大学卒業の半年後、広告営業の契約社員としてスタートすることになります。

⑦広告営業(契約社員
広告営業の契約社員は年俸制で、半年の試用期間後、最初の1年は年300万(そこから色々引かれるので手取りは年収250万程度)、その後の年俸は成果により上下する、契約は1年更新で3年間契約更新した暁には正社員登用へチャレンジできる権利が与えられる、という条件でした。
私はこの仕事を試用期間半年プラス1年の後、契約更新せずに辞めました。

契約社員として働いてみて感じたのが
「やっぱり正社員になりたい!」
新卒採用への憧れも強かったので余計そう思いましたね。
契約社員で年収300万、20代前半の私には悪くない条件に思えました。しかし正社員なら、新卒採用初年度こそ月給20万前後と多くはないものの、入社後数年で昇級昇格し、月々の月給に加えて賞与もあるので年収換算すると300万を越えてくるケースが身近では多く見られました。そして彼らには、継続して昇級昇格して行けば年収もどんどん増えていく可能性があります。解雇されたり自ら辞職したりしない限り、長期雇用を前提に採用されています。配属部署が合わなくても異動希望を出し、別の部署で活躍できる選択肢もあります。
それに比べて契約社員は雇用期間が決まっていて、最長3年と決められていれば3年までしか働けません(正社員登用してくれる会社もありますが)。そして、どんなに成果を上げても最大年俸も契約で決まっていて、それ以上にはなりません。
また、たけかおさんもVoicyでおっしゃっていましたが、正社員と契約社員の業務内容は明確に差別化されていない、差別化しづらい業務が多いように見えます。そうなると、同じような業務をしていても正社員の方が断然好待遇ということで、契約社員としてはモヤつきを覚えることもありそうです。私の場合、広告情報雑誌の編集長だけ正社員で他のメンバーは全員契約社員でしたので、そうしたモヤつきは当時ありませんでした。ただ、現職に転職した最初の数年は契約社員、正社員、パートの入り混じる職場にいて、それぞれの雇用形態がお互いに色々思ってる様相を体験しました。
とは言え契約社員の良さも当然あります。「契約更新しない」選択ができること。正社員が会社を辞めたい場合、辞めますと言い出すタイミングが難しい上、慰留されてしまうとズルズルと辞められなくなってしまいがちです。契約社員であれば更新タイミングで「更新しません」と言いやすく、契約更新の書類にサインしなければ自動的に契約は終了できます。
また、自ら契約更新せず辞めたとしても、評価されずに契約更新してもらえなかったとしても、次の転職では前職を辞めた理由を何とでも言いやすい、ネガティブに受け取られにくい点も良いところです。
私の場合、広告営業はとにかく激務すぎて、20代前半若さで何とか1年半は続けましたが「一生やれる仕事ではないな」と契約更新をしないことにしました。
ちょうど、当時交際中だった現夫との遠距離恋愛に飽きてきて、彼の近くに住みたい思いが高まったことも理由の一つです。転職するなら早い方がいいだろうという判断もありました。
正社員で仕事を辞めて転職活動をする場合、「なぜ前職を辞めたのか?」と聞かれた時に前向きな理由を述べないと、採用してもらいにくくなります。「前の仕事はキツすぎて、もっと楽な仕事を求めて御社に応募しました」とは言えないものです。また、交際相手との結婚が決まっていれば「結婚を機に」と言えますが、私の場合は婚約もしていない単なる押しかけ行為で、それを正当な理由に転職すると言うのも難しかったと思います。
契約社員の更新をせず、更新タイミングを機に自分のキャリアを考え直して御社に応募した、というストーリーなら、転職する際のマイナスにはなりにくいと予想できます。

⑧派遣事務(派遣社員)
私の場合、当時の住まいと異なる県へ移動して働きたくて、まずは派遣社員の仕事を紹介してもらって彼の近くに引越して食いつなぎ(仕事が決まっていないと賃貸の契約はできませんでした)、そこから転職活動をして正社員を目指すことにしました。
2005年頃の当時、派遣社員の育児休暇制度は未整備のケースが多く、妊娠出産後にも長く働きたい私は何とかして、正社員になりたかったのです。経済的自立ができる額を一生稼いでいくと、私は強く心に決めていました。
また、妊娠出産を機に仕事を辞め育児が落ち着いてからパートなどで働く女性と、育児休暇を取得して復職し定年まで同じ会社で働く女性では、生涯年収は1億円ほども違う、という試算を知ったことも、正社員にこだわった理由の一つでした。当時、一度社会から離脱した女性が社会復帰することは、今より格段に難しい状況でした。

そんな中、派遣社員仲間の女性から「正社員であれば何でもいいわけじゃないから気をつけてね」と言われ、彼女のキャリアの話を聞かせてもらいました。
彼女は派遣社員として働く前、私と同様正社員雇用にこだわり、社長と社員数名という規模の、非常に小さな会社の事務担当として正社員雇用された経験がありました。その会社では健康診断代は会社補助ゼロで全額自腹、受診にかかる時間も勤務外扱い、昇級昇格制度なども無いため給与もおそらく一生上がらない、その他残業などの労働環境も良いとは言えず、そういう会社の正社員より派遣で働く方が断然いいよと言っていました。
彼女のアドバイスから考えると、私の求める正社員としての転職先は、ある程度の規模や実績があり、人事制度などが整備されている会社、ということになります。
また、正社員の育児休暇は法律で定められているものですが「実際に育休を取得後に仕事復帰し活躍している社員がいる」という事例の有無は面接で聞いた方がいいよ、というアドバイスももらいました。当時は育休制度は名ばかり、育休取得した前例がなく育休をとりたいと言いづらかったり、育休取得後に仕事復帰したら激務の部署に異動になって「会社を辞めろ」と無言の圧をかけられるなど、育休を歓迎しない会社も多かったようでした。

かくして現職の会社での正社員雇用につながっていくわけですが、今のところやっぱり正社員の良さを享受しまくっているのが今の私です。
時代は変わり続け、私の経験や考え方はすでに古い部分も多いと思いますが、ご参考で、そして私自身の備忘録として残しておきます。
どんな雇用形態でも、今の自分に今の働き方は本当にベストなのか?の自問は一生続いていくと思います。

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