やりたいことノート

やりたいことノートを
受験の時に書いていた。

受験おわったらやりたいことを分厚いノートに
書き出して、
それを楽しみにしながら取り組んでいた。

ディズニーに行く、とか
この街の雑貨屋さんをめぐる、とか
テレビで見かけたこのパンを食べたい、とか
映画を見る、とか
ごろごろする、とか
フランスに行く、とか
受験終わったから遊ぼって言う、とか
受かってぜんぶうまくいきました、とか

すぐできそうなかんたんなことも
いつかやりたいことも
叶ってほしいことも
ルールを決めずになんでもかいた。

受験がおわって
ほんとうに
ひとつずつマルをつけていったのは
とてもたのしかった!

その後10年くらいはつづけて
全然いまだに叶ってないこともあるけど
あのとき夢のまた夢だった、
フランスに行くことも
あの人に会って握手をすることも
10年のうちに叶った。

それからノートがぼろぼろになり、
なんだかエネルギー的にも古くなったので
引っ越しを機に手放した。
いいノートに出会えず、なんだかんだやめてしまった。

あれからいろいろ発達して
メモも手帳もスマホでまかなえるようになって、書く時間は減っている。

けど、手を動かして書くのって
こうして打つのとは
また違うエネルギーが動く気がする。
書くという行動のパワーがある気がする。
より自分に伝えなおすような。

書くほうがいいこともあるし、
書いてるうちに迷走して
打つほうが整理できることもあるし。
例えばレポート書くときとかは、
手書きより圧倒的に、打つほうが整理されるし、早い。
一方で、日記とか、やりたいこととか、
イメージでふくらませたりするのは
手書きの方が広がっていったりする。
書く瞬間に、自分がほんとうにやりたいのか
わかったりする。
心のうちが書きやすいが、だれにも見せたくないようなことは紙に残すと処分が面倒である。



ふいに、あのやりたいことノートを思い出したのだった。
また手書きでやりたいことを書こうかな。
つづきではなく、新しく。
大人になったわたしは、何を書くだろうか?
そんなに変わっていない気もする。

書いたら、また10年のうちに叶うかもしれない。
もっと早いかもしれないな。
最近早く叶うようになってるから。


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