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バンド譜を読みながら曲を聴くの、超楽しいよ

ずとまよのアルバム『潜潜話』全13曲を収めたバンドスコアが来ました!バンドやってないけど予約で買っちゃいました。

3500円+税で279ページ

▼ぶあつさ

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バンドスコアとは、ボーカル/ギター/ベース/ドラムその他全パートの楽譜をひとまとめにしたもの(これ中面の写真見ると分かりやすいと思うんだけど一応やめておくので、イメージは「バンドスコア」でぐぐってみてください)。

原曲そのままではなく出版社(本書はシンコーミュージック)による独自採譜ですが、相当細かいです。採譜担当者さんってほんとどういう耳をしてるんだろう。

早速p158-176(19ページもある)に掲載の『眩しいDNAだけ』を聴きます。


まずね、音数が多い!!

・ボーカル
・ギター1 ※ギターとベースはTAB譜並記
・ギター2
・ギター3(アコギ)
・ベース
・ドラム(生)
・シンセドラム1
・シンセドラム2

この8パートまででもう1ページ2段組で、入りきらない他のパートは別ページになるんだけど、

・Other1(シンセサイザー、エレクトリックピアノなど)
・Other2(グロッケン[鉄琴])
・Other3(ストリングス)
・Other4(チェロ)
・ピアノ
・パーカッション

という構成で、ヘッドホンで原曲を聴きながら楽譜を漫然と追うだけでは、今どこでどの音が鳴ってるか全然わからないです。めちゃくちゃ面白い(音数フェチ)。

腰を据えて、特定のパートに着目して譜面を眺めると「どこで何の音がどんな風に鳴っているか」が視覚的に分かるので、その音に集中して聴くと……

聞こえてくるんです、それまで素通りしていた隠れた音が。

たとえばサビ(Cセクション)は一貫してチェロが鳴ってるんだけど、どうしても他の音(特に目立つ小刻みなベースなど)に隠れてしまうところ、注意深く追っていくと「確かにチェロ固有のメロディーラインがある……!」というのが分かります。細かすぎて聴きながら笑っちゃう。「隠し味」は一体どれだけあるのか。あと隠れた音を拾おうとすると必然的に音量を上げるので、爆音でテンションも爆上がりというわけです(鼓膜注意ね)。

ギターを追い、ベースを追い、コーラスだけ追い……とやっていると何周でも聴き続けてしまいますね。

あと各曲に付いているパート解説(各パートの演奏法Tipsみたいな文章)も地味に面白い。基本テクニカルな解説なので全然分からないけど、特にキーボードパートで「音数再現するの無理だけど、ピアノ専属1人+あともう一人いればなんとか……」的な採譜ご担当者の苦悩が垣間見える。


それにしても、何人もの楽器巧者が集まって1つの楽曲をつくり上げるバンドってすごい世界だなとつくづく感じます。ピアノパートだけこそこそ練習しようかな。

そしていつか、ライブに行くぞ……!

🍻