見出し画像

2023年6月期 通期決算発表のお知らせ(質疑応答あり)

こんにちは!
アイリックコーポレーション(東証グロース:7325)IR担当です。
8月14日に2023年6月期 通期の決算発表を行いました。
以下のとおり、弊社ホームページに決算関連の資料をアップロードいたしました。
詳細については、それぞれの資料をご覧ください。

決算短信
決算説明資料

こちらでは、オンラインで開催した決算説明会のダイジェストをご案内いたします。
全編はログミーファイナンスからご覧ください。




業績ハイライト

売上高は60億500万円で、前期比15.5パーセント増となりました。
売上総利益は50億1,500万円で前期比15.7パーセント増。
販売費及び一般管理費は48億2,800万円で前期比23.3パーセント増となりました。

その結果、営業利益は1億8,800万円で前期比55.1パーセント減、経常利益は1億9,500万円で前期比54.9パーセント減、親会社株主に帰属する当期純利益は1,600万円で前期比93.7パーセント減となりました。
1株当たりの当期純利益は1.85円で着地いたしました。


2023年6月期 営業利益増減要因

前年度の営業利益である4億1,800万円から、法人営業や直営店の売上総利益の増加が2億2,600万円、ソリューション事業における売上総利益の増加が2億3,200万円、スマートOCR等におけるシステム事業の売上総利益の増加が2億2,400万円でした。

一方で、直営店の増員やCMを中心とした大規模なプロモーション、さらに支払い手数料などの販売費ならびに貸倒引当金などの特殊要因がそれぞれ発生し、結果として営業利益は1億8,800万円となりました。

主なTOPICS

①株主還元について

取得株式の総数50万株、取得価格の総額4億円を上限としましたが、6月30日の時点では、取得株式総数が24万6,300株、取得価格の総額が1億8,861万7,800円でした。
当社株式の売買高が活発ではなかった結果、決議した取得し得る株式の総数 または取得価額の総額の上限には至りませんでした。
ただ、8月14日までの期限で取得できた株式総数が約30万株だったため、追加で20万株の取得を8月18日に発表しました。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

配当金は、1株当たり15円での配当を実施する予定です。
また、株主優待は廃止し、株主のみなさまへの公平な利益還元という観点により、増配に切り替えました。

②オリコン顧客満足度調査 3年連続No.1

毎年11月に更新される「オリコン顧客満足度調査」で、保険ショップでは史上初めて3年連続ナンバーワンという栄誉をいただきました。
審査項目8つ中、4項目で1位、残りの4項目で2位という結果でした。

③イメージキャラクター向井理さんによるCM

イメージタレントとして向井理さんに出演いただき。新たにCMをスタートさせました。「保険の相談がわかりやすすぎる!」「保険選びがカンタンすぎる!」というキャッチフレーズで、全国でCMを展開しました。

④女性が活躍できる企業

女性が活躍できる会社として、厚生労働大臣から「えるぼし」を認定されています。2023年7月23日付「東洋経済オンライン」の『「女性部長の比率」が高い会社ランキング上位50』にて、4位にランクインいたしました。


⑤「生命保険乗合代理店業務品質評価運営」認定代理店

生命保険協会が新たに制定した「生命保険乗合代理店業務品質評価運営」の初回認定代理店として、弊社を含め全国42代理店が評価いただきました。

「動画でわかる認定代理店」アイリックコーポレーション編

今後について

2023年6月期より3か年計画がスタートしました。
1年目は、残念ながら売上高・営業利益ともに目標には届きませんでした。

しかしながら、2024年6月期は店舗の増加やM&A、集客数の増加などを見込んでおり、目標値を高めに設定しています。
広告宣伝費に関しては、今後は大規模なプロモーションというよりも効率的に広告を打っていきたいと考えているため、販売費は若干増加する予想です。

また、M&Aによる売上の増加と販売費及び一般管理費の増加も見込んでいます。
今、店舗の生産性を高めるために人員の確保にかなり注力しており、資金を投入している状況です。

質疑応答

オンライン決算説明会にご参加いただいた投資家の方々からのご質問と、その解答について載せてまいります。

ご質問① 今後のM&Aの方針および資金面について

今年度8月14日に発表したM&Aについて、今後も継続していくのでしょうか? 今後の資金面はどうなっていますか?

【ご参考】
株式の取得(子会社化)に関する基本合意書締結のお知らせ

【回答】
今後のM&Aについては、さまざまな角度から検討した上で最適な案件があれば、必要に応じて実施していくことを考えています。当社は現在も無借金経営を継続しているため、今後については銀行団を含め相談していきたいと考えております。

今回のM&Aは、売上高が約11億円規模の保険代理店です。
地盤が新潟県であり、当社とマーケットがほとんどかぶらない点もメリットとして考えました。また、この会社は来店型保険ショップだけでなく訪問型チャネルという当社にないものを持っています。
新型コロナウイルスによって来店型保険ショップは打撃を受けたケースがありましたが、訪問型の代理店はしっかり営業ができていました。
また、当社よりも規模が小さいため、例えばインセンティブや手数料を当社水準に引き上げることができるという効果にも期待しています。


ご質問② 「スマートOCR」の引き合いについて

『スマートOCR』はかなり有望だと思いますが、現在の引き合いについて教えてください。

【回答】
現在は月に約500件のお問い合わせを頂戴しています。
また、大型案件の入札にも積極的に参加しているほか、大手企業との連携もかなり深めていることもあり、将来的にはかなり大きなマーケットになると感じています。大型案件は開発に時間がかかることに加え、最終的なサブスクリプション収益になるまでにも少し時間を要しますが、引き続き、順調に推移しているのではないかと考えています。

一方で、大型案件を獲得するための営業力は弱かったため、採用・人材への投資を行い、新たな人材の獲得に力をいれています。

ご質問③ 保険販売事業の収益減について

保険販売事業の収益が減少していますが、トップラインは伸びているため、コスト面に問題があるのではないでしょうか?

【回答】
前期と比べて今期で明らかに変わった点は広告宣伝費で、前期から約3.3億円増加しています。CMを打った際には、実はホームページへの流入数はこれまでの約2倍になりかなり効果があったと思いますが、それが予約につながったかというと、すぐに効果は出ませんでした。
ただし、「保険クリニック」の認知度は上がってきているため、「保険の見直しをしよう」「保険ショップに行こう」と思う方の選択肢に「保険クリニック」が入り、来店件数もかなり増えるのではないかと想定しています。
今後もしっかりと優秀な人材の確保や補充をしながら、運営していきたいと思っています。

余剰人員があれば配置転換を行うなど、さまざまなアドバイスを頂戴していますが、保険販売事業を元の収益水準に戻すことが非常に大事だと考えております。

ご質問④ 店舗の生産性向上について

システムのデジタル化などを行うことで、結果としてコストが上がっていると思います。御社としては、店舗の生産性向上についてどのようなことを考えているのでしょうか?

【回答】
一般的に携帯ショップなどでは店頭スタッフからコールセンターへの接客内容の引継ぎなどは当たり前に行われ、店頭スタッフは収益を生み出す活動に集中できていますが、当社は正直なところ現在は店舗の人員が足りていません。

特に保険契約は形のない金融商品であるため、契約業務が非常に煩雑です。そのような中で、当社はシステム面ではかなり先行していると自負しており、来店システム、「保険IQシステム」、比較システム、顧客管理システムなどのCRM連携は完了しています。
さらにシステムの精度を高め、スタッフの事務負担を軽減できるようなデジタル化も進めています。

営業面においても、コールセンターを設置し、既契約者のアフターフォローや再来店コールを一括集中で行うことによって、非常に効率的に回り始めています。デジタル化も含め、今後はこちらの改善にも取り組んでいきたいと考えています。

ご質問⑤ 貸倒・減損の詳細と今後に向けての反省点について

5月15日に発表があった貸倒と減損について、もう少し詳しく教えてください。今後の意思決定のプロセスや判断内容に活かす点はありますか?

【ご参考】
債権の取立不能又は取立遅延のおそれ ならびに投資有価証券評価損による特別損失計上に関するお知らせ

【回答】
もともとは子会社であるインフォディオの取引先で、自動仕訳システムの技術を持っている会社でした。
インフォディオのAI-OCRをつなぐことで非常に多くの企業に自動仕訳システムを導入することができ、事業を拡大するといった中で、インフォディオとの共同事業という位置づけでした。

出資要請もあったため、外部の会社に依頼し、デューデリを実施しています。一定期間をかけたデューデリで取引も1年以上あった案件でしたが、先方の営業計画が大幅にずれ込んでしまい、インフォディオの開発に携わった費用が遅延しました。
何度も督促等を行いましたが、監査法人から「貸倒引当金の計上を行い、それに伴ってアイリックコーポレーションの出資分も減損処理するように」との指示がございました。

ただし、現在も引き続き回収に向けた努力を続けています。今後の出資に関しては、今回の反省を踏まえ、より厳重なデューデリが必要だと感じています。また、取引先が急激に増えていることもあり、インフォディオにおける取引先の財務調査なども徹底していく考えです。


最後に

投資家の皆さまにおかれましては、当社の事業運営に対しご支援とご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。皆さまのおかげで、2023年6月期(第28期)の決算を迎えることができました。
すでに第29期はスタートしており、従業員一丸となって日々の業務に邁進しております。
引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】
IRに関するお問い合わせは、当社ホームページ内のお問い合わせまでご連絡ください。
皆さまのご意見は日々の励みになりますのでぜひお願いいたします。


【免責事項】

この投稿は当社のIR活動等についてお知らせすることのみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。
投資に関するご決定はご自身の判断で行っていただきますようお願いいたします。
なお、投資判断に資する重要情報や新しい情報については、東証のガイドラインに則り、引き続き適時開示とHP掲載により行います。
IR情報の発信は当社IRサイトよりご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?