【連載小説】第四部 #15「あっとほーむ ~幸せに続く道~」神様のギフト
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前回のお話:
28.<悠斗>
かつておれのそばで寝息を立てていた愛菜と、真夏の昼下がりに畳の上で昼寝しているまな。二人は別人だが、おれをほっとさせてくれる点だけは共通している。
沖縄から戻って一週間。おれが求めていたのは安らぎだったこと。そして目の前の子がおれの血を受け継いでいるかどうかは、実は最初から関係なかったことに今更ながら氣づく。
ここにいる幼子がすやすやと眠っている。それに幸せを感じるおれがいる。ただそれだけのこと。そ