【連載小説】第四部 #14「あっとほーむ ~幸せに続く道~」親と子
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前回のお話:
26.<孝太郎>
野上クンから「すぐに会いたい」と連絡が入ったのは、彼が母親を亡くした一週間後のことだった。落ち着いてからで構わないと何度も念を押すも、彼は「じっとしているのは性に合わないんで」の一点張りだった。昔からそうだが、彼は一度こうと決めたらとことん貫く性格だ。
彼の強い意志に応えるべく、僕は連絡を受けた日の晩に会う約束を交わした。彼の希望により、落ち合った場所は鈴宮&野上家だ。
「なんで、よりによってうちな