におい分子と脳の恋
においが人間の脳で把握されるまでのみちのりについて
サトミロリ
前回の『香りと記憶』に関する記事から、ずいぶんたってしまいましたが、ようやく続きの『匂い』が人間の脳でどう把握されるのか、ということを書きたいと思います。
それではいきますね。
そもそも、目に見えないくらい小さな ”におい玉” みたいなもの(揮発性分子っていうそうです)が、世の中の植物、動物から、分子として空気中をただよっているそうです。
カジロリ
うん、うん。
サトミロリ
だけど、全てのにおい分子が認識されるわけではなくて、
人間の鼻の奥にある(嗅細胞のなかにある)
「におい分子受け取りセンサー」の役割をするタンパク質である受容体が、
『これはにおい分子です!』という信号を脳に送り、
脳が、「受け取りました!」となって、
はじめてにおいとして認識されるのです。運命的なマッチングがあるのです!!
(鼻の奥にある嗅細胞(感覚細胞)のなかの受容体(におい分子を直接受け取り、センサーの役割をするタンパク質)のマッチング)
『誰でも良いというわけじゃないの❤︎!』
サトミロリ
なので、空気中をただよっているどんなにおい分子も、”におい”として人間が認識できるわけではなくて、嗅細胞のなかの受容体と、におい分子のマッチングがうまくいかないものは、においとして認識されない、ということなのです。認識されず、スルーされてしまうハートブロークンなやつもいる、ということですね。。。
カジロリ
オウ!そうなんだ。。。。
なんでもオッケーじゃないってことだね。。
ニオイ分子、なんだかかわいそうだね。。
サトミロリ
そうだよね、脳も、もっと気がついてやればいいのに、って感じだよね。。。
ちなみに、二酸化炭素のにおい分子は、人間は受容体を持っていないので、においを感じないけど、マウスなどの一部の動物は受容体を持っているので、二酸化炭素の匂いを認識するそうです!ミッキーさん、すごい!!
カジロリ
二酸化炭素って、どんなにおいなんだろうね。。。?
サトミロリ
ちなみに、私たちが認識するにおいにはそれぞれプロフィールというのがあって、におい分子の組み合わせ、濃度がそれぞれ異なります。
人間の“顔つき” = プロフィールと同じことですね。
カジロリ
ほほー
自分のニオイのプロフィールってどんなんかな?
オヤジ臭のプロフィールじゃないといいけど・・・・。
サトミロリ
・・・・・・。
私のはどんなのかなあ?
にんじんにはにんじんのプロフィール、イチゴはイチゴのプロフィール、犬は犬のプロフィール、ネコはネコのプロフィール、私のプロフィール、アナタのプロフィール、鉛筆のプロフィール、それぞれ違うプロフィールがあって、それぞれ何十種類ものにおい分子の組み合わせからなりたっているそうです!!
その細かな説明はまた次回に!
カジロリ
前回、次回と言ってからずいぶん経ったよね。。。
サトミロリ
・・・・・・次回の更新はもうちょっと早くしようね!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?