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ゴールした後、ボールの取り合いになっちゃった!!その時どうする?

はじめましてのひとははじめまして。またお前かの人はありがとうございます。どうもいろれふです。

さて今回はとある方のご依頼もあり、久しぶりに記事を書くことにしました。もととなったシーンはこちら。2020年8月30日明治安田生命J1リーグ第13節、横浜FC VS セレッソ大阪戦 86分ごろのシーンです。

一点差にした横浜FC。ボールの奪い合いに

ペナルティーエリアで松尾選手がゴールを決め、スコアを一点ビハインドの1-2としました。ゴールに入ったボールはネットの反動で緩やかにGKキムジンヒョン選手のもとに。試合終盤の一点ビハインドということもあって松尾選手はキムジンヒョン選手が両手で保持したボールを力ずくで奪おうとしました。直後に飯田主審が近寄り、二人の距離をとり、松尾選手に何か話しかけていました。私の判断としては飯田主審の行動は妥当なものであったと思います。

この一連の流れで一つの話題が出ました。

「ゴール後にボールをセンターサークルに戻す権利は、ボールを先に触ったほうにある。」というルールがあるというツイートです。

複数人が勘違いされているようなのではっきり言っておきます。そういうルールは競技規則には載っていません。

レフェリーとしては点差が縮まったり、オフェンスがボールを持とうとすると対立の要因となるため、選手に近寄ってボールをお預かりすることや、ディフェンス側にボールを持たせようとすることがありますが、あくまで対立を防ごうとする行動なのです。



補足

この「権利」とは直接関係のない補足ですが2006年にこういった通達がJFAにより出されたことがあります。

対立を起こす競技者は、これまでもその行為の程度により、警告が与えられており、基
本的に現在の競技規則適用の考え方と大きく変わらず、特別な対応を求めるものではな
い。 
「対立を起こす」とは、意図的にボールに触れたことにより、その後ボールの奪い合いに
よる小競り合いを引き起こすことである。その結果、集団での対立の原因にもなり得る。 対立を引き起こした競技者には警告が与えられる
なお、必ずしもボールに触れた競技者に警告が与えられるというわけではない。

現在この内容は日本版の競技規則にも記載されていません。ですので参考程度ですが主審の判断材料としては対立を引き起こしたという判断がされれば警告もあり得ると思います。


まとめ

今回の話をまとめると、

・ボールを先に触ったほうがセンタースポットまで持っていくという権利はない。なので誰が触っても持って行ってもいい。

・オフェンスがボールを取りに行くことで対立が起きやすくなるので、主審の介入が発生する場合がある。また対立を起こしたと判断された場合は警告が示される可能性も。

・今回取り上げたような事象によって必ず警告が出るとは限らないし、ボールを触ったからといって警告が出るわけでもない。今回のケースは飯田主審の素早い対応によって大きな集団の対立を予防することができた。

です!こういった記事のリクエストもバンバンお待ちしてます!ではまた!


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