![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146918455/rectangle_large_type_2_88d07f243f78c4e6968067f2e429331e.png?width=800)
Photo by
witty_hosta472
140字小説【山男に導かれ】
僕は早朝から六時間かけ山頂まで登った。雲の上から高みの見物をしていると、背後から声がした。「早く戻った方がいい」こんがり日焼けした山男はそう言い、眼前の小さな雲を指差した。山男は雲に乗った。僕も一歩踏み出すと真っ逆さまに落ちた。目覚めると病室だった。僕は山頂から滑落していたのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
僕は早朝から六時間かけ山頂まで登った。雲の上から高みの見物をしていると、背後から声がした。「早く戻った方がいい」こんがり日焼けした山男はそう言い、眼前の小さな雲を指差した。山男は雲に乗った。僕も一歩踏み出すと真っ逆さまに落ちた。目覚めると病室だった。僕は山頂から滑落していたのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?