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140字小説【ヒマワリ】

夫の遺言通りにヒマワリ畑を作った。私には太陽に向かって咲くヒマワリのような明るく優しい夫がいた。その夫に先立たれ独りになった私。やっと心の整理がついたある日、夫の好きだったカレーを作った。ふと窓の外を見ると、お腹を空かせた子どもがヒマワリの種を食べている。「カレー食べてかない?」

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