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140字小説【父が担ぐもの】

昔は私たち姉妹を抱っこしながら重たい荷物も担いだ父。定年後は腰痛が悪化し自身を支えるのがやっとだ。最近は違うものを担ぎ始めたと母はいう。久しぶりに帰省した私が心配して父の部屋を覗くと、沢山の置き物があった。七福神、起き上がり小法師、扇子、招き猫…。腰の痛い父は縁起を担いでいた。

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