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140字小説【優しい使用人】

私は幼い頃から立派なお屋敷で暮らし、執事や優しい使用人からお嬢様と呼ばれ暮らしてきた。ただ、一度だけ凄く怖い思いをしたことがある。深夜、泥棒が庭のカシの木からバルコニーに飛び移ろうとしたのだ。その先には私の部屋。私は見てしまった。優しいはずの使用人が、高枝切り鋏で泥棒の手足を……

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