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140字小説【引越しの理由】

壁から伸びる無数の手。迫りくる怪物。いつも爺ちゃんが守ってくれた。僕は爺ちゃんと仲が良かった。爺ちゃんがこう言ってたよと母に伝えても、母は嫌がり決して認めなかった。ある日、引越しが決まった。大人になってから叔母に聞いて知る。引越しの理由は爺ちゃんが僕にしか見えていなかったから。

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