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140字小説【食べることは生きること】

私は万屋の暖簾をくぐった。「何かお探しですか?」私は訳がわからぬほど病んでいた。だからあんなことを口走った。「明日がこなくなるアイテムはありますか?」「まってて」店主のお婆さんは奥へ消えた。ラップで包んだ手作りお握りを持って現れたお婆さん。「食べて」受けとった私をハグしてくれた。

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