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140字小説【僕なら少年Aを止めれたのに】

「おはよ」朝からA君が刺すと引っ込むオモチャのナイフで僕の背中を突いた。A君はクラスの女子に愛の告白をする前も、就職の面接に行く前も、僕を使って練習した。昔からA君は本番前に必ず予行演習する癖があることを僕は知っていた。だからA君がいじめっ子を刺し殺したのは、僕にも責任がある。

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