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140字小説【私も飛ばそうか】

「飛んでったね……」子供向けイベントの帰り道。幼い娘の手から離れた黄色い風船。気づいたら手の届かぬ高さまで浮かんでいた。風に乗り空を飛ぶ風船を、見えなくなるまで目で追った。日々の仕事や育児にてんてこまいする私。空を眺めていたら、また飛ばしたくなった。膨らませたままの作家になる夢。

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