見出し画像

140字小説【忘れっぽい妖精の贈り物】

森の奥深くにとても忘れっぽいと噂の妖精が住んでいた。妖精の仕事は夢を運ぶこと。ある晩、妖精が夢を運んでいると、一人の子供が悪夢にうなされ泣いている。その子は毎晩、恐ろしい夢に苦しんでいた。妖精はその子に一つだけ特別な夢を選んであげることにした。それは、自身の楽しかった記憶の欠片。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?