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140字小説【ポーチの中身】


「タイヤがパンクしてね。マキビシが刺さっていたんだ。君そっち系に詳しいよね?」

「いえ、ぼくは休日に森で手裏剣を投げたり木から木へ飛び移ったりして遊ぶ、どこにでもいるただのサラリーマンです」

「そんな君だから聞いているんだ」

「すみません。ポーチに穴が空いていました」

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