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140字小説【旅に出たい】

私は辛かった闘病生活を乗り越え、退院にこぎつけた。連休初日の早朝、私は釣り鐘型の帽子を被り、肩からメッセンジャーバッグを斜め掛けした。ミニベロに乗って旅に出るのだ。天気予報は快晴。可愛いレインポンチョの出番がないのは少しだけ寂しい。「高野さん」私は看護師の声で現実に引き戻された。


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