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見渡す限りの砂漠。 ときおり吹く砂の混じった乾いた風が、頬に当たってうっとうしい。 ゲー…
よく散歩しにいく海岸でゴミ拾いを始めたぼく。 近所にゴミ拾いをして歩くオジサンがいるので…
ねえ知ってる? この国のスーパーでは他国では禁止されている毒が当たり前に売られているのよ…
色々な職場を転々としている私は、どこへ行っても新人だった。 でも私には名前がある。 新人…
私のお父さんはトマトジュースが大好きです。 大きめのペットボトルでも、あっという間に飲み…
彼女は本当に寂しがり屋だ。 ぼくがトイレに入っていると、自分がしたいわけでもないのにノッ…
古い木造の小さな店の前に、不幸の蜜屋という看板が掲げられている。 店内の壁には、作り話は買い取りません、ご遠慮下さい。という張り紙。 黒豆を立てたような目の看板娘が口をモゴモゴさせながら店番をしている。 「こんにちは」 「いらっしゃいませ」 「不幸話を売りにきました」 「どうぞこちらへお掛けください」 「じつはですね」 「はい」 「最近妻と別れたのですが、ずっと妻には内緒で交際していた女性がおりまして、結婚する約束もしていました」 「はいはい」 「でもそ
とあるコレクターの豪邸にある金庫から、金の延べ棒と一緒に呪われたアイテムを盗んだ男がいた…
奥さんと別れ浮気相手と付き合うことになったぼく。 これからという時に彼女はこう言った。 …
嵐の夜、外から助けを求める声が聞こえてきたので、ぼくは少しだけ窓を開いた。 ビュウーー!…
ロープに足を絡ませ、しがみついているぼく。 周囲を見渡すと同じロープが無数にぶら下がって…
古いデパートの最上階にある小さなゲームコーナー。 今は取り壊され駐車場になっているはずの…
「映画なかなか良かったね。約束通りごちそうするよ、ぼくの車で行こう」 「うん、ありがとう…
ぼくはカオリと付き合っている。 カオリは何事も一度やると決めたら最後までやりきらないと気のすまない性格だ。 彼女には暗い過去がある。 二度も彼氏を失っているのだ。 一人は行方不明になり、しばらくして橋の下で土左衛門となって発見された。 もう一人の彼氏も行方不明になったが、いまだに見つかっていない。 カオリはいつもフローラル系の香水を好んでつける。 銃マニアらしいカオリの友人の話では、昔からここぞという日だけはウッディ系の香水に変えるらしい。 そう言われてみると