シェア
ぼくの勤める会社に目安箱が設置された。 意見要望を総務に届けて福利厚生を充実させることが…
男はかれこれ三時間も、学校の廊下ほどの高さと幅のある暗い通路を歩き続けていた。 歩くたび…
「リアルすぎる・・・・・・」 青年はそう呟いた。 引きこもり気味の青年が最近ハマっている…
けたたましいサイレンの音が、天国のとある町に響き渡った。 川や広場で遊んでいた子どもたち…
三年前に地球を飛び立った宇宙船が帰還した。 生命の存在を期待された星には、生命はおろか水…
むこ入りして奥さんの実家で暮らすようになって十年が過ぎた。 結婚してから見えてきた価値観…
ある人が言った。 夢に向かって走る道はトンネルみたいなものだなって。 その人がなぜトンネルと表現したかというとね、トンネルは暗い。 ゴールだって決まっている。 人によって長さも明るさも違うトンネルをそれぞれの車（肉体）で走り抜ける。 燃料が切れて車を降りようとする人。 壁に衝突して動けなくなる人。 ライトが暗くて前がよく見えないから、ゆっくり走る人。 でもね、トンネルの中を走っているのは君だけ。 周囲にたくさんの人が走っていたとしても、そのトンネルの中には君
駅の近くに闇市と呼ばれた小さなアーケード商店街があった。 こぢんまりした店が軒を連ね、鮮…
ぼくは風が好きだ。 「その調子！」と背中を押してくれる追い風。 「次はうまくいくさ！」と…
木々が色づき朝晩の冷え込みが気になり始める季節。 深夜に目覚めた男は、壁かけ時計の針が午…
女癖の悪い男は今日もカモを探していた。 相手の言葉を引き出す巧みな話術と、心の底から共感…
土曜の仕事帰りに娘と待ち合わせをした。 月極駐車場で高校生の娘を拾い、東にあるショッピン…
