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140字小説

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削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#親友

140字小説【ごめんなさい】

山岳ガイドの僕は親友を案内していた。標高が上がるにつれ顔色の悪くなる親友。「高山病かもし…

こし・いたお
1か月前
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140字小説【探さない】

「何かお探しですか?探すの手伝いますよ」親友は困っている人に手を差し伸べる思いやりのある…

こし・いたお
5か月前
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140字小説【親友】

闘病生活を終えた僕は卒業前に自宅に戻ることができた。病院スタッフや家族、何より毎日連絡を…

こし・いたお
6か月前
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140字小説【ついに取れたペアチケット】

「こっちに来て百年は経つよね私たち」彼女とは百年前に知り合った。今では親友だ。今日も二人…

こし・いたお
6か月前
2

140字小説【主人公になった親友】

物書きの僕は執筆の合間に空を眺めた。他界した親友宅の書斎は本棚が所狭しと並んでいた。蔵書…

こし・いたお
6か月前
4

140字小説【ただそこにいる】

今日も彼はボーっとしながら下を向いている。あだ名はゼンマイ、繊細な僕の親友だ。昔から突然…

こし・いたお
7か月前
3

140字小説【親友の合図】

「どんな形でもいい。僕に分かるよう合図をくれ」気になる事は徹底的に深掘りする性分の僕。霊魂の有無を知りたい…病に倒れ余命僅かな親友に望みを託した。歩き始めたばかりの小さな妹に何もしてやれなかったと嘆いた彼。斎場で僕の隣は空席。最前列から彼の妹が歩み寄り、隣の空席を見つめ微笑んだ。

140字小説【彼女が被っていたもの】

目出し帽を被り、包丁片手に金庫の金をここに詰めろと窓口の女性を脅す男。私が郵便局の扉を開…

こし・いたお
11か月前
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