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140字小説

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削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#私の作品紹介

140字小説【探さない】

「何かお探しですか?探すの手伝いますよ」親友は困っている人に手を差し伸べる思いやりのある…

こし・いたお
5か月前
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140字小説【中身が重要】

「見た目なんて重要じゃない。私は中身を重視する」先日、娘がそう言っていたのを思い出した。…

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140字小説【“そば” は手うち?】

ねえ、お父さん。お母さんが大晦日はうどんと蕎麦どっちがいいかって聞いてるよ。え? お母さ…

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140字小説【眩しいでしょう】

芥川賞を受賞したぼくは記者から質問を受けていた。今の気持ちを誰に伝えたいか聞かれると、フ…

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140字小説【リアルすぎるゲーム】

いつもの仮想ゲームはやらないのかって? あんなクソゲー見切りをつけて辞めたよ。とんでもな…

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140字小説【イエティ】

雪山で滑落したぼくは誰かの呼び声を聞いた。全身に雪をまといながら立ち上がると、手を振り無…

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140字小説【恐怖体験】

最近あった怖かったこと? ああ、あったよ。ホームセンターで包丁持った女に追いかけられたんだ。イヤホン付けててよく聞こえなかったけど、何か大声で叫んでてね、刺されるかと思って駐車場まで必死に逃げたよ。でもあっという間に追いつかれて「お客さん。買った包丁レジに忘れてましたよ」って。 終 実際には包丁が裸で売られていることは無いかもですね。ちなみにぼくは買ったものをレジに忘れて、店員さんが「お客さーーん!!」って叫びながら追いかけてきた経験はあります。レシートだけ貰って満足した

140字小説【敗戦後の赤い世界】

戦争が始まると私は地下に隠れた。私には何年も生活できる備えがあった。数年後。私はサングラ…

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140字小説【くるま】

お父さんって若い頃どんな車に乗ってたの? え? 詐欺師の口車に乗せられ、ほとんど価値の無…

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140字小説【恋のフィナーレ】

ぼくは彼女に恋をしていた。窓際の席から校舎の中庭を見下ろす彼女。突如あちらこちらから響き…

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140文字小説【感染者】

「君はずっとこの地下シェルターに隠れていたのか?」 「はい。感染が拡大し始めた頃から、そ…

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140文字小説【タイムカプセル】

子供の頃に実家の庭でお母さんが埋めたはずのタイムカプセルなんだけど、いくら掘っても見つか…

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