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GW中間報告2 ~まあ、ですがね~(2023/05/05)

GWに入ってから1週間経ってしまった……と愕然としている今日この頃。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

私はというと、どこに出かけるわけでもなくダラダラと過ごしながらも、若干の体調不良を感じていました。たぶん、気が緩むと体も緩むんでしょうね。そして、時間はあるので長寝するなどして、結局はダラダラ過ごしています。

突然ですが、この連休に読んだ本を振り返っていきましょう。

『聡明な女は料理がうまい』(著:桐島洋子)

すごく前に買ったっきり、積読していた料理エッセイ本です。帯とあとがきは松浦弥太郎氏が書いており、そこからも「きっと知的な本なんだろうな」と思わせてくれます。その帯に「70年代のベストセラー、待望の復刊」と書かれていることからも分かるように、昭和の時代背景を感じる描写がふんだんに盛り込まれています。さすがに私もまだ生まれておりません。

面白いポイントとしては、エッジの効いたタイトルからも分かるように、昭和バリキャリである著者の社会への反骨精神でしょうか。いまとなってはインスタント食品など当たり前ですが、70年代にも徐々にその普及は始まったようで。時にそんな安易な食を斬りつつ、様々な国への渡航経験もある著者が、広い視野で料理を語ってくれます。

日本の女は世間に見栄を張るためか、男に媚びるためにしかおしゃれをしない。だから家の中では、髪を振り乱し、化粧もせず、アッパッパーで毛糸のソックスかなにかはいて平然としている。なぜもっと自分自身のために美しくあろうとしないのだろう。~略~
ひとりでもおしゃれをする心意気で、ひとりでもこまめに料理をしよう。

『聡明な女は料理がうまい』八章 オシャレの心意気でスナックを――スナック

う、耳が痛い。私もアッパッパーです……。今では「自分のためのおしゃれ」という意識は浸透しつつありますが、70年代にそれを声高に叫んでいた人がいたのですね。

『こうして社員は、やる気を失っていく リーダーのための「人が自ら動く組織心理」』(著:松岡保昌)

続きましてはビジネス書です。やる気を失っている社員のひとりなので、リーダーではありませんが読んでみました。まず、「やる気を上げるより前に、下げない環境を作ろう」というマインドが書かれており、確かになと納得。自分のやる気は自分の問題と考えていたのですが、読み進めるうちに、組織全体の問題でもあるのだなとちょっと楽になれました。

組織に属するって大変ですよね。

そう書くと大仰なので、「人が何人が集まったときに生まれる感情。それの日々の整理」と書けばよいでしょうか。大型連休で会社から離れていると余計にそう思います。しかし同時に、全く組織に属さないというのも、私にとってはストレスになるかもとも思います。なので、うまく属するための気の持ちようみたいなものがもっと知りたいなと思いました。会社とモチベーションに関する勉強は、リーダーでなくてもいち社員として引き続きしていきたいですね。

メンバーの状態を確認するための12の質問
Q1 仕事上で、自分が何を期待されているのかわかっている
Q2 自分の仕事をうまく遂行するために必要な設備や資源を与えられている
Q3 仕事上で、最も得意とすることをする機会を毎日与えられている
Q4 この1週間で、良い仕事をしていることをほめられたり、認められたりした
Q5 上司または職場の誰かが、自分を1人の人間として気遣ってくれている
Q6 仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる
Q7 仕事上で、自分の意見が考慮されているように思える
Q8 自分の会社の使命や目的は、自分の仕事が重要なものだと感じさせてくれる
Q9 自分の同僚は、真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10 仕事上で、誰か最高の友人と呼べる人がいる
Q11 この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12 この1年間の間に、仕事上で学び、成長する機会があった

『こうして社員は、やる気を失っていく リーダーのための「人が自ら動く組織心理」』第4章「こうして社員が変わり、会社も変わっていく~「組織心理」に基づいたマネジメント」

この質問がグサッと来ました。私の場合はほとんどNO! でも、「私が最も得意とすることって何だろう?」とか、組織だけじゃなく自分への問いが足りていない点もあるかなとも内省しました。

無敵の思考(著:ひろゆき)

最後はとっつきやすいひろゆき氏の本です。ルールを作りそれを守ることを、生きる方針としているという自身の紹介に続き、ひろゆき氏のルールが紹介されています。どんなルールがあるかは実際に本を読んでもらいたいのですが、なかなかに変わった人だなと思わざるを得ない内容です。参考になるかといえば、ならないかもしれない(汗)

この本の何が面白いかというと、「実際にひろゆき氏が話している風の文体」なのです。「まあ、――ですがね」等の独特な文体が本のあちこちに登場して、それが斬新でニヤリとしてしまいました。

・まあ、論理的にはそうだとしても、一歩間違えれば、「この人、何言ってんの?」となるわけですがね。
・まあ、今どき女性にえらそうな男も、かなり減ったと思いますけどね。
・まあ、赤の他人に裸を見られるということは、その後の自分の生活には何の影響もないこともわかりましたしね。

『無敵の思考』

厳密には文末が「がね」じゃないものも混ざっているのですが、ご了承ください。最後の文章はいったいどういうシチュエーションなんだ、という感じですが、それもこの本を読んで確かめてみてください。ひろゆき氏が持論を展開した後に、「まあ、――ですがね」でクールダウン。これがなんだか癖になる。ひろゆき氏はこの本を通じ、お金に囚われない幸せを自分で見つけることの重要性を説いています。しかし、この文体が面白くなってきて、出るたびに「キタキタ」と思い内容がそっちのけになってしまう。そんな本です。

以上、読んでみた本紹介でした。あと何冊か並行して読んでおり、GW中に読み終わるかは時間との戦いになりそうです。まあ、GW中に読めなくても、その後に感想を書くことはできますがね

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