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好きな人と同じ美容院に行く確率

最近、好きな人が、引っ越しをして、
新しい街がとてもとてもお気に召したようで、
その街のなんとも一人では入りづらいお店に付き合わされる日々。
その日はホルモン焼き屋さんだった。

引っ越しを機に、美容院も変えるべく、その街の美容院を何軒も歩いて見て回ったそうだ。
(マメだな)

実はその街、私が10年前に住んでた街と割と近くて、美容院はその街に行ってたからなのか、
今思えば、よくわからない質問を投げかけた私。

「で、なんていう美容院に決めたの?」

そこで、返ってきた名前は、なんということでしょう。
私が10年前に行ってた美容院だったのです。

ちなみに言っておきますが、その街、
美容院がやたら多い街なんです。
150店舗ほどあるようです。(今調べた)

ただ、その時の私は、そんなデータもなく、
ただ目の前のホルモンの焼け具合ばかりが気になってしまって、「そーなんだー」くらいのテンションで流してしまってたのです。

しかし、彼は、近所の美容院を何店舗もまわって、直接見て、大きな決断をして入ったお店だっただけに、ホルモンの鉄板の向こう側で、だいぶテンションが上がり気味になっておられまして。

私は、昔からの知り合いが勤め始めた店だったから、という理由だけで何年も通ってたので、
こう、なんといいますか、テンションが全く違うわけです。

その後、私はホルモンを食べる事に夢中になり、
「これってさ…運命なのかな…な!運命なのかな!!」と小さい声で呟く彼より、ホルモンの旨さを噛み締めてしまってたわけなんだけど、
冷静に考えると、これって運命なのかな(笑)

あ、ちなみに、私と彼の共通の男友達も、
同じ美容院だけど…それは運命ではなく、
ただ私が紹介したというだけの話。
断じて運命ではないので、そこんとこよろしく。

運命的なのは、私と君だけだよ(笑)

あぁ、大好きなホルモンに夢中にならずに、
もっといいリアクションしとけば良かった。
もんじゃ焼き屋くらいだったら、かなりドラマチックな反応をしてあげられたのに。

ホルモンのバカ。

#エッセイ #片思い

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