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発達をどうとらえるか

発達の勉強の続きです。
発達は発達段階の理論で捉えていく。(つまり階段状)
発達はふっと質が変わる時期がある。

可逆操作の高次化における階層-段階理論
♦人間発達の認識を、心理学において展開する際に、独自の方法論が必要である。田中昌人の「可逆操作の高次化における階層-段階理論」は、「可逆操作」という基本概念を用い、人間発達を受精から死までの人間の生涯におよぶ過程における「可逆操作」の展開として再構成しようとしたものである。

中村隆一

なんのこっちゃ。

「可逆操作」「発達段階」というものがあると仮定して説明していく。
温度を零度で水が凍りになる、沸騰を100度と仮定して今日の気温の話をするようなもの。

可逆操作

発達という運動の基本単位。
アメリカに住んでいる人も、あなたも私も、すべての条件をとっぱらって可逆操作を通して見ると、誰もが一緒。

どの人も同じ発達のみちすじを通る

発達のみちずじは共通、ひとそれぞれの通り方がある。

大きな発達の節=発達の質的転換期

6か月、1歳半、9,10歳。。。
階層が変わるとぐっと質が変わる。

乳児→6か月→乳児期後半→1歳半→幼児→9,10歳→少年少女期

発達の節を超えるとき、新しい発達の原動力が生まれる

大きな変化に対応する大きなパワーが必要。
大きな変化によって不安定になりやすい。
                  →発達の壁/発達の危機
※なんらかの疾病、障害、特徴がある場合、問題が大きく出たり、長期化したりする。

今その人の持っている力が、次のステップに進むときに使えるようにちゃんと使えているのか。使えてなかったとしたら、そこを支援していく。
発達というのはできることを増やすのではなく、質の変化。
どういうサポートをしたらできるようになるのか。

おまけ
一次元可逆操作期の特徴は、1歳半の子の特徴と似ているが、
一次元可逆操作期=1歳半というわけではない。
一次元可逆操作期の5歳と、一次元可逆操作期の1歳半の子は違う。
一緒に遊んでも楽しいわけがない。
その子のベースとなっている力が一次元可逆操作期だというだけ。

発達保障

発達を権利としてとらえましょう。
子どもを発達の権利の主体としてとらえましょう。

今日の発達についてのお勉強はここまでです。