「令しく平和」とコメント寄せる 新元号考案者とみられる中西進氏



の中西氏が選んだ「令和」は文選に同じ言葉があるということで、中国の古典から取るという伝統も残しつつ万葉集から取るという技巧的な選択ができたのはさすがは万葉集の泰斗といえるでしょう。



国の決断としていえば、万葉集から取ったのは中国と協調しつつ向き合っている現状において、国としての自主性を確保するという判断でしょう。
皇室が伝統そのものではなく時代に対応する伝統であるとしたら妥当な判断ともいえます。
しかしそれでは一方で女性天皇について時代に対応しないのかという部分の疑念がさらに深まる結果になったといえます。

ほかにも天皇家自身もいつ始まったのか定かではない祭祀漬けの日々に疲弊しているともいわれています。それらは改善されないのかということになる。

現状は過去の様にリリーフ的な女性天皇も認められておらず、そもそも伝統から外れているといえますが。
これも明治期の父権的な要請に応えた時代に対応した伝統だったのでしょう。

女性天皇についての議論が再び起きるのか(起きるべき)とも思っていたのですが、テレビなどではそういったものは知る限り観られず。
こういった議論が極めて低調なのは二重基準といえるのではないか。


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