ノートpp

オークル系は、イエベ/ブルべにとらわれない。

上の色が4つに区切ってある画像パッと見ると、右上以外ほぼ同じ色に見えると思います。

左上は黄みよりの赤、右下はピンクみ寄りの赤で作った色で、実は二つとも明度自体は一緒なんですね。ちなみに棒状の色相グラフなら両極にある色同士になります。

ぶっちゃけ、全部薄いピンクに見えませんか。

左下の一番小さい四角は、先ほどの2色と右上の平均肌色をイメージした色のレイヤーを重ねて少々明度調整したものなんですが、いやいや。

こんな微妙な違いだけで、明確に「似合う色/似合わない色」の差が出るのか……?ってやっぱりちょっと疑問です。うーん、改めて日本人はサマータイプって言われる由縁ここにアリって感じだ。

ということで、

・血色の赤を反映しやすい薄い皮膚
・モンゴロイド系の黄みを帯びた肌色

の二つを掛け合わせた肌色を持つ日本人(東アジア系)特有の『オークル肌』についてもう少し考えていきたいと思います。

ただ、先に結論を言ってしまうと、私の自作診断(もはや星占い)での判別基準は『骨格と肌質』なので、どっちにしろ肌色はあんま関係ありません。前のブログのコメントでも、私とは全く違うスキンベースの方が同じタイプだったこともありましたので。

なので、この記事は次から書く"雰囲気診断"の前置きと申しますか、「こういう人は見てくれるとウレシイナ☆彡」みたいな感じなので、いつものようにフワッと聞いてもらえると嬉しいです。

オークル系の特徴は「ない」

前回お話した通り、オークル系の特徴はハッキリ言ってしまうと「ない」んですね。4シーズンにしっくりこない人というのは「色のオールラウンダー型」なので、何かこれ!!といった分かりやすい特徴が出にくい傾向にあります。

しかも、この肌色を持つ人は日本人の過半数はいると思ってて、ファンデーションの基本色は一番売れるから「基本色」であって、うーんそうだなぁ……特徴がないのは「何でも似合う」ってことだけど、逆に基点が見つけにくいので難しいものもあります。

お絵かきする方なんか分かって頂けると思うのですが、線画は結構いい感じに描けても、色塗りすると途端にボヘヘェェ……ってなっちゃうのよくありませんか??そんな感じです。(?)

あえて特徴を挙げるとすれば、

①制服・スーツ・喪服などのモノトーンでも大丈夫。
②オレンジ系・ピンク系どちらのメイクも似合う。
③シルバー・ゴールドのアクセサリーどちらも似合う。
④試着室では納得するのに、いざ着ようとすると全然決まらない。
⑤いつも何かが足りない気がする。

くらいですかね~~。ムズカシ~~。

端的に言ってしまえば「4シーズンにあんましっくりこない人」はオークル系としてくくってしまって良いような気がするので、この段階では前回の通り消去法でしか外枠を明示できないなと思います。

あと、オークルのファンデーションを使っているからこのタイプというわけではありません。色黒・色白も問いません。肌トーン(明暗)ではなく、「ピンクとイエロー両方の色味を感じるor似合う」ことをチェック基準にしてみて下さい。

繰り返しますが、日本人はカラーパレットを邪魔しないモノトーンのキャンバスがベーシックタイプとなるので、基本誰でも何色でも似合うという前提で話を進めます。


それと、①について少し補足を。

海外ドラマの卒業写真見たことありますよね。すごい笑顔で博士帽被ってるやつですが、たまに首から上が「合成か?」ってくらい似合わない写真があったり。ほかには葬式のシーンで明らかに喪服に見えない人とかもいますよね。

これに比べて、日本人は卒業写真で顔だけ浮いてる人ってまずいないと思います。逆にみんな似たような没個性的な感じ……それ以上でもそれ以下でもないお馴染みのあの感じになりますよね。

なので、これは今からの記事にも言えることですが、ここで使ってる「似合う」とはただ「着れないことはない」という意味で、「これが一番似合うわけではないけど、おかしかったり、変な印象を与えるものとは言えない」くらいのふんわりとした意味で捉えて下さい。

なんとなく変とも言えないし、でも完全に似合うかと言われればそれはそれで……って気分、味わうことあると思います。あの気持ち、いつも引っついてくると妙に気疲れしてきますよね。

イエベ/ブルべに囚われない「赤」


前回のおさらいですが、オークル系というのは、

イエローベース+ブルーベース
=白+赤+オレンジ+白+イエロー(+ブラウン)(+紫)
※カッコ内の色量によって肌トーンの明暗が変わる

という色味で構成されているので、4シーズンすべての特徴を備えていると仮定します。

なので、この中から赤み・黄みをファンデーションで調整することによって各シーズンの肌色を再現できます。また、パーソナルカラー診断したことある人には即分かる②と③の両方に当てはまるのも、2ベースが混在しているからだと予想しています。

ここでちょっと「基本ベージュ系の肌なのに頬(顔全体)に赤みを感じる」ということについて少し考察を。

2ベースカラーってブルべとイエべに分類しますが、なんで「赤」をそこまで考慮に入れないのか私はいつもひっかかってしまうのです。

アジア系って赤のレイヤーがかかっている人、本当に多いような気がします。この「赤」って要素が実は一番重要な気がしていて、各シーズンのスキンカラーで最も強く感じる色を上げると、

 スプリング  →  オレンジ
 サマー    →  ピンク
 オータム   →  イエロー
 ウインター  →  白

このうち赤みを感じる肌はスプリング/サマーなので、大概の人はこの二つのタイプに診断されるか、1st/2ndシーズンのどちらかに食い込んでくると思います。

肌の赤みはチークで足せるし、赤が強調するのは肌本来の色ではないような気がしてて、う~ん……私が一番最初に「血色」を見るのは「直に肌色を判別できるか/そうでないか」という理由からなのでう~ん……。

うまく言えないですけど、血色って足したり引いたり出来る要素なんですよ。だからこそあまり考慮されていないのだと思うのですが、アジア系は赤の明暗によって大きく色量やイメージが変わってくるので、ブライトにすべきか抑えるべきか、「赤のトーン」を見た方が早いような気がするんですよねぇ……。

う~ん……あ、首の!!首の色でファンデーション選ぶとかそんな感じ!!首はあんま赤くならないから分かりやすいけど、顔の色は個所によって違うからファンデ選ぶの大変だよね!!って感じ!!


なんの話してたっけ??


そう思い出した。オークルという色味をまとめると

オークル = 白+赤+オレンジ+白+イエロー(+ブラウン)(+紫)
     ≒ 白 + 赤 + 黄色

の配分で構成されているので、おそらく赤が若干強ければサマーだし、黄色が強ければスプリングになるし、ここから血色の赤を引けばオータムになるし、ツヤ感やハイライトで黄みを飛ばしてやる、つまり白みを足すとウインターの肌色に近づくことが出来るんじゃない??ってことを言いたかったんだ。良かった思い出して。

これをまとめるとこんな感じ。

 オークル      = 白+赤+黄色
 オークル - 赤  = 白  +黄色  → オータム
 オータム - 黄色 = 白       → ウインター

………なのでね~、わたしは2ベースで判断するのあんまり好きじゃなくて、最初からオレンジ/ピンク/イエロー/白/ミックスの5タイプでスキンベースを分けた方が良いと思うんですよね~~。舞台用メイクのベースの作り方と似た感じですよね~~。

や、青みがかった色なのか、黄みがかった色なのか、まず色を分けてその色に合う肌色を割り出すって考えは理解できるんだけど、まずその人の肌や特徴や雰囲気があって、それに合う色を割り出す方がやっぱしっくりくる気がするんですよね~~。超余談でした。

オークル系とグレー


このように、オークルというのは中々に複雑な肌色をしています。肌色にすでに赤と白と黄色が含まれていて、肌の薄さによっては緑や紫が混じる人もいるし、そのうえ血色感の赤がダイレクトに反映されるため元々の肌色を識別しにくいと思われます。

肌トーンが比較的明るので気付きにくいのですが、色は混じれば混じるほどくすんでいきます。

この「くすみ」が肌色をワントーン下げて診断してしまう原因で、サマー/ウィンターの上品なカラーや発色の良いレッドを避けてしまいがちになったり、なかなか子供っぽい印象から抜け出せないのはそのせいでは??と思い当たったのです。

コレ気付いたとき本当に面白いなと思ったんですが、4シーズン鑑定にしっくりこない人って「グレーが着れる人」が多いです。

4シーズンで完璧に分類できる人たちをよくよく観察すると面白いほどグレーの服着てないんですね。もちろんがっつりおしゃれするときの話ですよ、キメキメモードのときです。

確かに4シーズン系の人って色があった方が絶対に顔色が良く見えるので、黒とか白はあってもグレーにはあんまり手を出さない印象なんですよね。中間色着るぐらいならグレージュやキャメルが上品だし、黒とか白とかネイビーに吹っ切った方が断然キレイですしね。

で、こういう中間色の代表・グレーを優先しがちな人ってたぶんオークル系の人です。コートやアウターやワンピースなど面積の多いものでグレーを選べる人って、あんまパーソナルカラーにしっくりこないと思います。

「グレー」という色は割と厄介で、白と黒の分量が違えば大きく印象が異なります。

無彩色は色ではないと考えるため従来の方法ではあまり着目されなかったのですが、ここらへんの細かい色相を追っていくと、"雰囲気"という曖昧なものを紐解く手掛かりになってくれそうなのです。


ちょっとここで話が逸れます。(すぐ脱線する)

「美しい」というものには実は明確な基準があるらしく「黄金比」とか「シルエットデザイン」とか小耳に挟んだことありますよね。つまり美とは「比率」、なんらかの「バランス」とも言えそうです。

詳しい分類方法のときにまた解説しますが、老若男女問わず好感度高い人って「顔立ちが変わらない中性的な人」が多い気がしてて、これってつまり「年齢と性別の印象がちょうど真ん中で保たれている状態」だと思うんですね。

色は立体よりも遥かに訴求性が高いので、瞳・髪色・肌色・体格に特徴のない人ほど勝手に「色」のイメージが飛んで行ってしまいます。

そのとき「見た目のイメージ・パッと見た感じ」と「色味」の違和感が大きいほど「似合わない」「微妙」などのマイナスイメージを与えてしまうのではないかと。

前にTwitterでみた「似合わない色をつけるとその色で覚えられる。いつも青のシャドウつけてる人とか」も、色がその人自身を置いていっちゃってる状態だと思います。めっちゃ分かりやすいですね。

なので、「似合う色が多い=おしゃれに見える」ということは「自分自身のイメージと色との違和感が少ない=相手に与えるマイナスイメージが少ない」と考えるのが良いかもしれません。

話を戻しますが、4シーズン分類の人は「何かがどちらかに偏ってはいるんだけど、不思議とバランスが保たれている」状態。落ちそうで落ちない岩みたいな感じです。重点が一点しかないので、それさえ見つければ安定感のあるバランスを維持できます。

逆に4シーズンにしっくりこない人は「重さのバランスは良いのに、なぜかバランスがとれない」状態です。柔軟性がありすぎて上手に足場を探れないと言いますか、これが上記の中性的な人ならスッと足場を移動できるところを、何かが引っ掛かって「この姿勢キープきつい~」ってなってるんだと思います。


じゃあ、その「引っ掛かってる足場」とはなんなのか。


肌色や髪色とか外見的なものではなく、もう少し抽象的な"雰囲気"に集約されるのではないか、とはずっと申し上げていることでして、こんなところで次回に行くのはアレですが5000字あるので一回切ります。

具体的なことは次で解説しますが、「引っ掛かってる足場」がすなわち「その人の雰囲気=イメージ・印象」です。

その「印象の重心」とはどこにあるのか?そして「自分の印象という足場」と「使いたい色という着地点」のどこに次の足を置いたらいいのか?

というツイストゲーム的なことをこれから語っていきますが、それがつまり「肌質」と「顔の立体感」となるわけです。

続き

❤は…noteのアカ無くても押せるらしい…えへへ