自作短編 第五弾 『死ぬのを思い留まる確率』
この作品は以前小説サイトにて投稿したものを書き直したものです。死ぬのを思い留まる……もしくは留まらない……。そんなボーダーラインに立っている少女を、観察対象としてただ傍観している神様たち。さてさて、結末はどうなるのでしょうか。ではどうぞ。
『死ぬのを思い留まる確率』
【試行一回目】
私は今日、
死のうと思った。
だから迷わず、掃除の時間にこっそり一人教室から抜け出し、誰も通らない道を通って、屋上へと辿り着いた。
計画してたわけじゃない、でも今日思い立ったわけで