見出し画像

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」創業166年(株)いろはや先代社長のいいつたえ①



これまでいろはや4代に渡る事業の挑戦と軌跡を見てきました。
(株)いろはやには先代社長が代々伝えてきた言い伝えがたくさんあります。
それをご紹介していきたいと思います。

「水は常に流れるようにせよ」

これは3代目の中山宇八さんがよく言われていた言葉です。
島原は街のあちこちで湧水がわいています。


現在、いろはや(現在のいろはや本店)の近くに溝があります。島原の湧水が流れていて真夏でも冷たい水が流れています。


現在のいろはや本店の横にある溝。

昔、いろはやの近くに料亭がありました。そこの料亭から流れる油がこの川を汚していましたそうです。3代目の宇八さんはそれを朝早くから竹箒で青々と流れるようにしましていました。

「水は、お金と一緒で、よどむと流れてこない。だから、水はいつも流れるようにしておけ」を口癖のように言われていました。

商売はお金がない時もあります。売り上げが思うようにいかないときもあります。それは水と同じなのかもしれません。「よどむと流れが止まる。商売も一緒」そういったことを3代目の宇八さんは言いたかったんだろうと思います。

島原にはまちのあちこちに水上様が祀られています。

お金は入り口よりも出口が大事。稼ぎ方よりも使い方。
堂々と請求し、速やかに使う。これが生きたお金の使い方かもしれません。
請求するのをためらったり、出し惜しみをして支払いしなかったり。これも「よどむ」お金の使い方なのかもしれません。


島原市内に街のはあちこちに水が湧き出ています。


夜。酔っぱらって家路に辿る時。(株)いろはや本店がある島原の商店街では街のあちこちから水が流れる清流の音がします。私が好きな島原の時。1日の疲れをいやしてくれる時です。


四明荘(島原市内)では水と暮らしがすぐ近くで営まれていた様子がうかがえます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?